1.
見えにくさと事件化
1.1. 見えにくさ1.2. 事件化
2.
きっかけ
2.1. ひきこもりになるきっかけ2.2. ひきこもりから脱するきっかけをつくる
2.2.1. 豊中市社会福祉協議会協会の取り組み
2.2.2. 政府の取り組み
3.
就労の意義
3.1. 中高年の就労3.2. 高齢者の就労
4.
「8050問題」は誰の問題か
5.
どうすればよいか
【展開】
1.
見えにくさと事件化
1.1. 見えにくさ
親が子育てに責任を感じてひきこもる子の存在を隠し、自身の介護が必要な年齢になって初めて相談に来るケースも多く、中高年のひきこもりの実態は見えにくい。
1.2. 事件化
孤立した親子が遺体で見つかったり、子が親の遺体を放置して事件化するようなケースが最近目立っている。背景には、中高年のひきこもりの影がちらつく。
2.
きっかけ
2.1. ひきこもりになるきっかけ
中高年世代を対象に内閣府が実施した平成30(2018)年度の「生活状況に関する調査」によると、ひきこもるきっかけは「退職」や「職場になじめなかった」、「就職活動がうまくいかなかった」など、就労に関するものが多くを占めた。
2.2. ひきこもりから脱するきっかけをつくる
2.2.1. 豊中市社会福祉協議会協会の取り組み
家族らの相談を受けて当事者を戸別訪問し、地域の清掃や軽作業などへの参加を提案。2時間で500円の活動費を支給し社会参加を促す取り組みには、現在100人以上が登録し、その後の就労体験などを経てこれまで約40人が就職した。
2.2.2. 政府の取り組み
27年4月に政府が始めた「生活困窮者自立支援制度」は、ひきこもり当事者も支援対象に含まれる。自治体に相談窓口ができ、支援事業に補助金もあてられた。だが、同協議会の勝部麗子さんは「専門スタッフの態勢や就職先に地域差があり、課題も多い」と語る。
3.
就労の意義
3.1. 中高年の就労
「就職が現実的に難しい中高年のひきこもり当事者の社会参加の場があまりに少ない。仕事がなければ社会とつながりを持てないという現状を変えなければ、孤独死などの問題はなくならない」
3.2. 高齢者の就労
「社会参加の場があまりに少ない」「仕事がなければ社会とつながりを持てない」は、引退した高齢者にも、そのまま当てはまる。
4.
「8050問題」は誰の問題か
起こっているのは、「50の問題」「80の問題」である。しかし「50の問題」を抱えたまま30年経つと「80の問題」になる。
5.
どうすればよいか
「孤立に気付いた周りの人たちが『そっとしておくのが親切だ』と思わず、当事者家族に声をかけたり、自治体の窓口に相談したりしてくれれば、支援につなげる糸口になる」
<出典>
孤立した親子 救えなかった「声かけ、支援につなげる糸口」
【8050の実像 中高年のひきもり61万人】
産経新聞(2019/05/14)
【8050の実像-中高年ひきこもり61万人】(中)救えなかった孤立した親子
https://www.sankei.com/west/news/190514/wst1905140034-n1.html
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