脱却のために
1. 当事者:自身の現状を自覚することが脱却への第一歩だ
2. 周囲:ありのままを受け入れるような言葉をかけることが大切だ
3. 生計の現状
3.1. 生活保護に依存(8.5%)
3.2. 父母に依存(34%):親が亡くなると生活保護へ
3.3. 就職活動でのつまずきが一因
3.4. 今後、財政負担になりかねない
4. 政策:高齢化前の就労支援が急務だ
【展開】
脱却のために
1.
当事者:自身の現状を自覚することが脱却への第一歩だ
ひきこもり当事者の居場所づくりに取り組む市民団体「エスポワール京都」(京都市)代表の山田孝明さん(66)は、「『こんなことをしていてもだめだ』と自身の現状を自覚することが脱却への第一歩だ」と指摘。自助会で同じような境遇の仲間と交流する中で、ハローワークに通い出すなど自発的に動き出せる人もいるという。
2.
周囲:ありのままを受け入れるような言葉をかけることが大切だ
そのため、周囲は「これからどうするの」などと責めるような言葉ではなく、「『笑顔がすてき』『生きているだけでうれしい』といった、ありのままを受け入れるような言葉をかけることが大切だ」と話す。
3.
生計の現状
3.1. 生活保護に依存(8.5%)
中高年者のひきこもりの当事者は、生活手段の質問に対して、8.5%が「生活保護など」と回答。中高年でひきこもり以外の人(0.7%)の12倍にのぼる。3.2. 父母に依存(34%):親が亡くなると生活保護へ
ひきこもりの当事者が主な生計者を「父」や「母」とした回答は約34%。親が亡くなると、生活保護の受給者に移行することが懸念される。
3.3. 就職活動でのつまずきが一因
ひきこもりの約3割が40代半ばまでに達した就職氷河期世代で、就職活動でのつまずきがその一因となっている可能性が指摘されている。
3.4. 今後、財政負担になりかねない
政府はこのような状態が今後、財政負担になりかねないとして、就労支援を進めていく方針を示した。
4.
政策:高齢化前の就労支援が急務だ
「中高年のひきこもりの当事者がこれ以上高齢化する前に、自治体などが担当部署に専門性の高い人材を配置して直接的にアプローチし、早い段階で自立支援につなげなければならない」
<出典>
23年ぶりの社会 一歩ずつ / 「認められることがうれしい」8.5%生活保護で生計
【8050の実像 中高年のひきもり61万人】 産経新聞(2019/05/14)
【8050の実像-中高年ひきこもり61万人】(下)23年ぶりに社会へ「認められうれしい」
https://www.sankei.com/life/news/190515/lif1905150047-n1.html
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