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典型的な認知症の入り口。家族としての心情も含めて、わかりやすく書いている。「認知症の本にあった通りのやりとりに愕然としました」。これがあれば、早期の対応が可能。「年相応」なのか否か見極めることが大切
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===== 引用はじめ
進む認知症…不安だけれど主婦 安村水穂子 59
「通帳がないんや。朝からずっと探してるけど、あんた知らないか」
夫婦で旅行中だった昨年4月、実家の母から夜、電話がありました。重い気持ちで夜を過ごし、翌日、母の元へ行くと、見つからないという通帳は、いつも入れている場所の隣の箱の中にありました。「お母さん、ここにあるやないの」と言うと、母は「え?まあ、良かった」。「お母さんがここに入れたんでしょ?」と確かめると「私はそんなところ入れてない、あんたやろ」。
認知症の本にあった通りのやりとりに愕然(がくせん)としました。それまでも物忘れはあったけれど、95歳で年相応かと思っていました。この日のやり取りに、母は認知症の域に入ったのだと自覚せざるを得ませんでした。
それからも、徐々に症状は進んでいます。悲しくて寂しい。母が母でなくなっていくようで不安ですが、しつかり寄り添っていきたいと思います
(京都府綾部市)
===== 引用おわり進む認知症…不安だけれど
【談話室】(2020/01/08)
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