2020年1月20日月曜日

(K0995)  仕上期の趣味 / 目標設定・達成型趣味(3) <仕上期>

 
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自立が危ういが死は間近ではない「仕上期」に、体力、気力、知力が衰え始める。そこに頑なな「目標設定・達成型趣味」を持ち込むと破綻する。定年後の元気なうちに、「仕上期」の準備をしよう。趣味には年季が必要
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 表題の「仕上期」は、「自立が危ういが、死は間近ではない」状態を指します。体力、気力、知力が衰え始め、自立できない状態に近づきつつあります。この時期にも趣味が必要だが、それはどのような趣味でしょうか。
 
 頑なな「目標設定・達成型趣味」は、楽しめなくなります。体力・気力・知力が衰えるので、目標達成能力が下がります。設定目標を柔軟に設定できればよいのですが、目標達成の能力が衰えるのに、目標達成自体をターゲットにするのは、危うく思えます。一方、「映画鑑賞が趣味」「ゴルフが趣味」が強ければ当面は大丈夫です。
 
 50歳の時に受けた「人生設計セミナー」で言われました。「定年後に趣味を楽しむのは結構な事ですが、皆さん、今、その趣味を楽しんでいますか? 本当の意味で趣味を楽しめるようになるには時間がかかります。定年になってから趣味を作ろうとはしないでください。現役の今から、趣味を探し、楽しんでください。そうすれば、定年後には、豊かな趣味で、充実した人生を送る事ができるでしょう。10年あります。今ない人は、自分の趣味を見つけてください」
 
 「定年後にはボランティアをしよう」。結構なことです。ただ、ボランティアをするには、体力とお金と時間が必要だとされています。「仕上期」には体力が衰えるので、ボランティアをするにも、制限が増えます。
 
 定年後の趣味は、対年前から準備を始めよう。仕上期の趣味は、仕上期の前に準備を始めようう。仕上期の目安は、健康寿命を過ぎてから死ぬまで。女性で13年、男性で9年。結構、長いです。
 
<出典>
添付図は、
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/dl/chiiki-gyousei_03_02.pdf

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