2020年1月23日木曜日

(K0998) 「相乗り(ライドシェア)」 <地域の再構築>

 
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路線廃止。バスと鉄道で日帰りできても稚内に滞在できる時間は54分間。既存システム“notteco”を使い「相乗り(ライドシェア)」に取り組むが、交通弱者のほとんどが「情報弱者」。アナログ手法も併用
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===== 引用はじめ
 北海道天塩町は、… 全国でも珍しい「相乗り(ライドシェア)」に取り組んでいる。… 暮らしに欠かせない交通手段の確保が挙げられる一方で、公的資金による整備や拡充は望めない。この状況を打開しようと取り組んだのが、自家用車の空席を「未利用、遊休の資産」として活用する相乗りだった。…
===== 引用おわり
 
 旧国鉄羽幌線廃止で天塩駅がなくなってから、天塩町の公共交通はバラバラになっていった。
===== 引用はじめ
 天塩町から総合病院のある稚内市まで、乗用車なら約1時間。これをバスと鉄道で乗り継いで行くと約3時間かかる。運賃は往復で5,210円だ。しかも、ダイヤ上は日帰りできても稚内に滞在できる時間は54分間しかない。


 相乗りだと、天塩-稚内間を往復で1,0001,500円程度(車両により異なる)を現金で支払う。実費分しか支払わないので、道路運送法上の「白タク行為」にも問われない。
===== 引用おわり
 
 相乗りの仕組みは、以下のようになっている。
===== 引用はじめ
1.ドライバーが出発日時や募集人数をインターネットサイトで告知し、同乗者を募る。


2.ドライバーと同乗者がマッチングしたら、天塩町と稚内市を住民の車が相乗りで移動する。
3.同乗者は交通費としてガソリン代(実費)をドライバーへ支払う(同乗者が複数の場合は折半)する。
===== 引用おわり
 
 システムとしては、既存の“notteco”を使う(添付図参照)。
https://notteco.jp/help/intro
===== 引用はじめ
 インターネットサイトの相乗りプラットフォーム「notteco(ノッテコ)」を利用して、車の空席を「見える化」して、町内のドライバーが稚内へのドライブ予定をアップ。相乗りしたい人が日時など希望に合うものを選択して同乗を申し込む。


===== 引用おわり
 
 起こりそう問題は、容易に想像できる。
===== 引用はじめ
 町内の交通弱者のほとんどがインターネットを使えない「情報弱者」で、その大半が高齢者だった。


 相乗りを使ってもらうために、「まず役場にお電話ください」と書いたチラシを頒布した。現在も同乗の申し込みのほとんどは、役場に設けられた専用窓口に電話をするスタイルだ。天塩町のライドシェアは、デジタルの時代にアナログな手法で普及していった。
===== 引用おわり
 
 現在の相乗りは天塩-稚内間のみと、シンブル。周知に努めたが、「実証実験開始から1ヵ月間の実績は9件にとどまった」。
 初期投資が不要なのが強み。nottecoも、現在、サービスの利用料は無料。登録したら使える。
 
<出典>
「相乗り(ライドシェア)」
https://www.minnanokaigo.com/news/visionary/no35/?fbclid=IwAR1KA7e-h9JQ4Ihe58Rc8XLfuAc052Tc363GCA2pvKttdMpOkhdd5VNHdIQ


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