2020年1月31日金曜日

(K1004) 「週休3日・4日」制度で介護離職ゼロへ <介護>

 
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介護離職が深刻だ。かといって、介護休暇をプレゼントしすぎると会社経営が苦しくなる。介護のために休暇をとることを許可すると同時に、その分給料を減らす。割り切ればいい。SMBC日興証券が一石を投じた
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 企業にとって、今や介護離職防止は重要な経営課題といえる。
 
 東京商工リサーチが全国の企業を対象に行ったアンケート(有効回答約6500社)によると、
  介護離職は昨年8月までの1年間で、約1割の企業で発生した。
  一方、対策を何も講じていない企業は約3割、
  介護離職が将来「増える」と予想する企業は約7割に上る。


 SMBC日興証券が打ち出した、「週休3日・4日」制度が注目されている。
 
 本人や配偶者の親が遠方に暮らすケースはかなりの数が想定される。しかも、病院は平日しか対応していないことも少なくない。人事担当者の元にも「もう1日休めれば介護ができるのに」という声が届いていたという。
 
 週休4日の対象となるのは、管理職を除く40歳以上の社員。給料は通常の6割となる。木曜から3泊4日で実家に戻り、木曜と金曜は通院、土曜は墓参りや買い物に付きそうといった過ごし方を想定している。30代で介護を抱える社員は週休3日を申請できる。
 ただ、週休3日・4日になると当然、収入は大幅に減る。家庭の事情と将来の生活設計のバランスを考える必要がある。
 
 私(=藤波)の感想:
 週5日働いていたのが週3日になって、給料は通常の6割。リーズナブルです。「ケチケチ」小刻みに休暇を与えるより、思い切って緩和すればよいでしょう。会社側ばかりが変更負担を追うのでは、このように思い切った改革はできません。選択肢を増やすということは、よいことです。「(K1001)  シニア就労のための環境 <高齢期の仕事>」で、ワークシェアリングに触れたが、考え方としては共通しています。
 豊かになっても働き続ける日本人。余裕のある豊かさの一部を、生きることにまわすのは、個人の生き方としてもリーズナブルだと思います。

<出典>


介護離職ゼロへ週休4日 / SMBC日興 収入は大幅減、経験活用も期待
産経新聞(2010/01/15)
 
「週休4日制」で介護離職防げ SMBC日興の決断に期待と不安
https://www.sankeibiz.jp/business/news/200114/bse2001140500002-n1.htm

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