2020年1月25日土曜日

(K1000)  美淑女になるために <定年後>

 
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美魔女(年齢を感じさせない若さを保っている大人の女性)は好きになれない。「自分らしい生き方」で幸せになるには、美魔女のように、ひたすら外側を磨くのではなく、内面から磨くことが美淑女には大切なのだ
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 「美魔女」という言葉を、どうも私は好きになれない。
 
 美魔女(びまじょ)は、光文社が発行するファッション雑誌『美STORY/ST』による日本語造語。才色兼備の35歳以上の女性を指し、「魔法をかけているかの様に美しい」ところからきている(Wikipedia 「美魔女」)。一部では単に「年齢を感じさせない若さを保っている大人の女性」という意味で使われているから、好きになれないのかもしれません。この裏に「年齢を感じさせる醜さ」というメッセージを感じ取ってしまいます。
 
 「美魔女」でなくて、では何かが分からなかったが、「美淑女」という言葉があるらしいです。
 
 「自分らしい生き方」で幸せになるには、美魔女のように、ひたすら外側を磨くのではなく、内面から磨くことが美淑女には大切なのです。
 
具体例として、
  「寂しい」という不安に備えるため自信のない自分と向き合い、問題点をあぶり出し、徹底的に解決する方法。
  自分の財産になり、人としての魅力も格段に変わる新しいことへの挑戦に必要な準備。
  仕事も人生も、終わりがあるとわかれば、今を頑張れる。
 
 『美淑女になるために』の著者、岡野あつこさん、東海林のり子さんは、スーパーポジティブな生き方をしている。それぞれポジティブな生き方の裏側には、苦難の人生を乗り越えてきた自信と、蓄積された仕事の成功や人との繋(つな)がりという大きな財産がある、という。
 
 因みに、「美魔女」ブームを仕掛けたファッション雑誌『美STORY』は、
  「年齢という言葉が無意味なほどの輝いた容姿」
  「経験を積み重ねて磨かれた内面の美しさ」
  「いつまでも美を追求し続ける好奇心と向上心」
  「美しさが自己満足にならない社交性」
という条件を備えた"エイジレスビューティー"な女性を「美魔女」と定義している(Wikipedia 「美魔女」)。
 
 美魔女になるにも、美淑女になるにもハードルが高そうです。
 
 うわべを取り繕っても、なれません。かといって、うわべはどうでもいいという訳にはいきません。「本当の」美魔女、「本当の」美淑女には魅力を感じます。「美」とは何か、「美意識」とはなにか、そのあたりの感覚が変わると、見える世界も変わっていくかもしれません。
 
 最後になりますが、タイトルとサブタイトル
  美淑女になるために
  訪れる「おひとりさま」を華やかに生きるヒント
の関係がよくわかりませんでした。
 「華やかに生きる」とは違う生き方もあって、良いのではないかと思いました。
 
<出典>
『美淑女になるために』シンガー・ソングライター 丸山圭子
【本ナビ+1】産経新聞(2020/01/18)
https://www.sankei.com/life/news/200118/lif2001180011-n1.html
 
<本>
岡野あつこ、東海林のり子著
『美淑女になるために 訪れる「おひとりさま」を華やかに生きるヒント』

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