2020年6月15日月曜日

(K1141)  悪口を言われていると思い込む(1) / 認知症の人の不可解な行動(13) <認知症>


☆☆
「私なんていないほうがよいのだろう」。症状のひとつに「見捨てられ妄想」がある。なんらかの原因によって、大切な人を失いたくない気持ちが強くなっている。 願っていることと出てくる言葉は、真反対のことがある
☆☆

  悪口をいわれていると思い込む
 介護に熱心な家族や介護者に囲まれていても、「私を見捨てる相談をしている」「嫌われている」などと思いこみます。第三者に訴えることもあります

<こんなケースも>
近所の人に「家族にいじわるされている」といいふらす
「見捨てられた」「消えたい」とつぶやく
「浮気して、おれを捨てるのか」と責める

<本人の気持ち>
 「みんなに迷惑をかけてばかりだ」
 失敗が多くなり、「家族に迷惑をかけて申し訳ない」という気持ちがあります。また、失敗をくり返す自分は「家族の一員として役に立たない」と自信をなくし、「家族に見捨てられたら生きていけない」と不安を募らせます。それが家族に見捨てられるという妄想を生み出します。

<出典>
杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」



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