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「私なんていないほうがよいのだろう」。症状のひとつに「見捨てられ妄想」がある。なんらかの原因によって、大切な人を失いたくない気持ちが強くなっている。 願っていることと出てくる言葉は、真反対のことがある
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● 悪口をいわれていると思い込む
介護に熱心な家族や介護者に囲まれていても、「私を見捨てる相談をしている」「嫌われている」などと思いこみます。第三者に訴えることもあります<こんなケースも>
・近所の人に「家族にいじわるされている」といいふらす
・「見捨てられた」「消えたい」とつぶやく
・「浮気して、おれを捨てるのか」と責める
<本人の気持ち>
「みんなに迷惑をかけてばかりだ」
失敗が多くなり、「家族に迷惑をかけて申し訳ない」という気持ちがあります。また、失敗をくり返す自分は「家族の一員として役に立たない」と自信をなくし、「家族に見捨てられたら生きていけない」と不安を募らせます。それが家族に見捨てられるという妄想を生み出します。
<出典>
杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」
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