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このシリーズの最後になり、寂しい。軽い「ポジティブシンキング」が多い中、高見さんも、いつもプラス面を見ている。「明るくしようよ」ではなく、その人の人生にとってどのようにプラスなのかを見ているようだ
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高見さんは「私からのメッセージその4」として、「介護の経験は人生を豊かにする」と言い、3つのポイントを示しました。
(1) 人間としてのやさしさと思いやりが身につくこと。
認知症の人の介護は、相手の心の内を想像しその気持ちに添うことです。最初は戸惑い、怒りや悲しみに包まれますが、やがてこちらがやさしく接すれば、相手も穏やかになることに気づきます。そうして、やさしさと思いやりの介護を会得していきます。この経験は、その後の人生の大きな宝物になります。
(2) 今生きている日々を大切に生きようと勇気が湧くこと。
介護の経験は、ヒトはかならず老いていくこと、そしてかならず死んでいくことを実感します。どうすることもできなくて、泣くしかないときがあることも経験します。しかしだからこそ、日々を大切にしなければいけないことを身に沁(し)みて思います。自分が生きる力を与えてくれます。
(3) 生涯にわたって心を許せる友人が得られること。
同じ悲しみ、同じ苦労を経験した者どうしは心の深いところでつながり合えます。介護中も介護終了後も、励ましあい助けあえる生涯の友に出会えます。「認知症の人と家族の会」など、介護者の集まりには積極的に参加しましょう。<出典>
【高見国生の認知症と歩む】(41完) 産経新聞(2020/06/19)
https://www.sankei.com/life/news/200619/lif2006190013-n1.html
<添付写真>
高見国生さんが歩んできた道
https://www.ninchisho-forum.com/eyes/machinaga_047.html
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