2020年6月8日月曜日

(K1135)  介護者を泥棒扱いする(1) / 認知症の人の不可解な行動(11) <認知症>


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「財布がない。盗まれたに違いない」。探し物が増えるようになると、しだいに「あなたが財布をぬすんだのでしょう」と人を疑いはじめることがある。ものが盗まれたという妄想は、認知症でよくみられる症状だ
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  介護者を泥棒扱いする
 ものが盗まれたという妄想は、認知症でよくみられる症状です。特に、アルツハイマー病の女性に多くみられます。

<こんなケースも>
通帳の残高が減っているという
着物や骨董品、処分したものなどを「盗まれた」という
「あの人が来るたび、お金がなくなる」などと悪口をいいふらす

<本人の気持ち>
 「私の知らないうちに隠された」
 認知症の人は、自分に不利なことは認めようとしません。しかし、財布がないのは現実。記憶の空白を埋めるつじつま合わせと、「お金がなくなってどうしよう」という切迫感が。「だれかが隠した」という妄想になるのです。

<出典>
杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」


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