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「財布がない。盗まれたに違いない」。探し物が増えるようになると、しだいに「あなたが財布をぬすんだのでしょう」と人を疑いはじめることがある。ものが盗まれたという妄想は、認知症でよくみられる症状だ
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● 介護者を泥棒扱いする
ものが盗まれたという妄想は、認知症でよくみられる症状です。特に、アルツハイマー病の女性に多くみられます。<こんなケースも>
・通帳の残高が減っているという
・着物や骨董品、処分したものなどを「盗まれた」という
・「あの人が来るたび、お金がなくなる」などと悪口をいいふらす
<本人の気持ち>
「私の知らないうちに隠された」
認知症の人は、自分に不利なことは認めようとしません。しかし、財布がないのは現実。記憶の空白を埋めるつじつま合わせと、「お金がなくなってどうしよう」という切迫感が。「だれかが隠した」という妄想になるのです。
<出典>
杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」
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