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「1人暮らしだけど、まだ元気だし、ぎりぎりまで家にいたいの。でも、あかんようになったら子供に迷惑かけたくないから施設に入りたい」というご相談がありました。「そうですか。でもそれはできないんですよ」
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===== 引用はじめ
「1人暮らしだけど、まだ元気だし、ぎりぎりまで家にいたいの。でも、あかんようになったら子供に迷惑かけたくないから施設に入りたい」というご相談がこの間もありました。
「そうですか。でもそれはできないんですよ」とお返事すると、「えっ?」。
なぜだかお分かりですか。
===== 引用おわり
(1) 荷物の整理
自分で住み替えるには、まず荷物の整理が必要です。着ていないけれど高かったので捨てられない洋服や着物、使っていない引き出物、買いだめした日用品…。これらを全て処分しなければなりません。
(2) そして自宅の始末。
賃貸の場合は楽ですが、持ち家となると売るのか貸すのか。残念ながら子供は親の家を欲しがりません。
(3) 住み替え先
並行して住み替え先の見学を進めます。これにもかなりの気力、体力が必要で、やっとの決断後には煩雑な契約が待っています。
(4) さらに引っ越しの手配、役所や金融関係の変更手続き
と、お元気な方でも70代ともなると疲れ果てておられるのをたくさん見てきました。ですから、ご本人がぎりぎりになった状態で、できるわけがありません。
元気な間に高齢者住宅へ住み替える場合は本人が選択できますが、24時間の介護が必要になったときは、本人は選べないものです。
<出典>
「高齢者の住まい 子世代も知って」
【終の棲家をさがして。米沢なな子】 産経新聞(2021/02/22)
添付写真は、
https://www.homes.co.jp/cont/press/rent/rent_00378/
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