2021年3月19日金曜日

(K1418)  高齢化社会 軽くでも体を動かし続けることが大切 <体の健康>

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強度の高い運動が、筋力や心肺機能を維持し、心血管病の予防や寿命によい影響を及ぼすが、実際にはなかなか難しいよう。一方、普通に歩くことや日常生活程度の活動でも、ある程度の時間ができるなら効果がある

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 高血圧で通院している70代後半の女性患者さんは、体力が落ちたと嘆いています。買い物以外の外出はほとんどなく、テレビの前で座りっぱなしの生活を送っているということでした。

 毎日ある程度動き続ければ、将来動けなくなるということはかなり防げる可能性があるようです。女性患者さんにも、用事を見つけては階段を上り下りすることなどで、座ってテレビを見ている時間を減らすようにお話ししました。

 

 運動が体によいのだろうということは誰でも感じていることでしょう。近年では、高齢者の筋力トレーニングや強度の高い運動が、筋力や心肺機能を維持し、心血管病の予防や寿命によい影響を及ぼすと言われています。しかし、実際にはなかなか難しいようです。

 ただ、動ける体を維持することに関しては、(1)普通に歩くことや日常生活程度の活動でも、(2)ある程度の時間ができるようなら(3)問題ないようです。

 

(1)  普通に歩くことや日常生活程度の活動でも、

 炊事や買い物での歩行程度のような低強度運動でも効果はある

 

(2)  ある程度の時間ができるようなら

 1日4時間以下を、4時間以上にすることは、効果がある

 5時間以上しても、効果はそれほど現れない

 

(3)  問題ないようです。

 移動の制限があるとは、1区画歩くことや一続きの階段が登れないようなこと。動ける体を維持することにより、移動の制限はなくなる。

 

<出典>

【健康カフェ】(196) 産経新聞(2021/03/11)

https://www.sankei.com/life/news/210311/lif2103110009-n1.html



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