【 人口動態統計 ・ 出生数 】「コロナ禍で 婚姻 件数や 妊娠届け 出数に減少傾向が見られ、出生数にも影響が出始めるなど、少子化の進行は危機的な状況だ」。令和2年の女性1人が生涯に産む子供の推定人数「 合計特殊出生率 」は1・34。
「コロナ禍で婚姻件数や妊娠届け出数に減少傾向が見られ、出生数にも影響が出始めるなど、少子化の進行は危機的な状況だ」。坂本哲志少子化対策担当相は4月26日の経済財政諮問会議でこう強調した。
コロナ禍の影響で雇用情勢は悪化し、感染を恐れ受診控えが広がった。里帰り出産は難しくなり、出産環境も変化。さらにリモートワークが進み、出会いの機会は減少した。
第一生命経済研究所の星野卓也主任エコノミストは「結婚の数が減り、晩産化も進むというトレンドは続いている。出生数が趨勢的に落ちてきている中で、新型コロナ禍が減少を加速させている」と分析。3年の出生数を77万4千人と試算している。
国立社会保障・人口問題研究所の平成29年推計によると、出生数が80万人を割るのは令和12年と予想している。3年に80万人を割れば、少子化が約10年前倒しで進んでいることになる。
星野氏は「新型コロナ禍の人口に与える影響が長引けば、社会保障制度にインパクトを及ぼす可能性がある。長引かせずに、しっかり元に戻せるかどうかが焦点だ」とみている。
<出典>
コロナ禍 少子化加速。人口動態統計。3年生まれ80万人割れ恐れ
産経新聞(2021/06/05)
令和2年の女性1人が生涯に産む子供の推定人数「合計特殊出生率」は1・34で、前年より0・02ポイント下回り、5年連続で低下したことが4日、厚生労働省の人口動態統計(概数)で分かった。2年に生まれた子供の数(出生数)は前年より2万4407人減少し、明治32年の統計開始以来最少の84万832人。2年連続で90万人を下回り、少子化に歯止めがかからない実態が改めて浮き彫りとなった。
政府は昨年5月に閣議決定した少子化社会対策大綱で、若い世代が希望通りの数の子供を持てる「希望出生率1・8」を目標に掲げているが、実現は容易ではない。
<出典>
昨年出生率1・34 5年連続低下 2年生まれ最少84万人
産経新聞(2021/06/05)
https://www.sankei.com/article/20210604-RB6UJPPHVBPTZGMHGZFNTFFOXM/
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