【 全員悪人 ・ 認知症 】 村井理子 『 全員悪人 』。(1)老夫婦の老いと、彼らの戸惑い、破綻していく生活について、多くを記した。(2)老いるとは、厳しく、やるせない現実だ。(3)認知症も介護も、決して他人事(ひとごと)ではない。
(1)
老夫婦の老いと、彼らの戸惑い、破綻していく生活について、多くを記した
(2)
老いるとは、厳しく、やるせない現実だ
(3)
認知症も介護も、決して他人事(ひとごと)ではない
【展開】
(1)
老夫婦の老いと、彼らの戸惑い、破綻していく生活について、多くを記した
先日、義理の両親の介護にまつわるさまざまな出来事を記した『全員悪人』(CCCメディアハウス)を上梓(じょうし)した。義理の娘の立場として、過去2年にわたって目撃し続けてきた老夫婦の老いと、彼らの戸惑い、破綻していく生活について、包み隠さず、多くを記したつもりだ。
(2)
老いるとは、厳しく、やるせない現実だ。
老いるとは、厳しく、やるせない現実だ。肉体的な衰えだけではなく、それまで積み上げてきた人生の喜びや大切な人との絆を、人生終盤になって失う危機に立たされる。頭のなかからすっぽりと過去の美しい日々が消滅すること、愛する人の記憶が抜け落ちるなんて、残酷だとしか言いようがない。人間の一生とは、なんと波乱に満ちたものなのだろう。
(3)
認知症も介護も、決して他人事(ひとごと)ではない
認知症も介護も、決して他人事(ひとごと)ではない。誰でもいつかは老いるのだという現実を、自分に引きつけて考えることで、それまで奇妙にしか映らなかった光景が、たちまちリアルに迫ってくる。これは決して高齢者だけの問題ではないのだ。
<出典>
村井理子(翻訳家)、他人事ではない認知症
【新・仕事の周辺】産経新聞(2021/06/13)
https://www.sankei.com/article/20210613-PXVAUZLE6VKZLI5H2YESSZGAGY/
添付図は、
http://books.cccmh.co.jp/list/detail/2519/
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