【 物忘れ ・ メモ】 「 忘れる力 」があるのは、喜ばしいことです。一つ、試みたいのは、 工夫 です。忘れるのを補う工夫を凝らすことを楽しみましょう。物忘れを 認知症 に移行させないため、きわめて有効な方法だと思います。
ウェアラブルメモが、便利そうです。例えば、
普通のメモ帳もよいが、メモを持参し忘れたり、書いたメモを探すのに一苦労したりすることもあります。
認知症と物忘れとは、関係はあるが、同じではありません。私は、高齢になってからの物忘れは、正常な反応だと思っています。年をとると覚える力が減っていくのは自然で、それを補って大切なことを忘れないためには、忘れることも必要です。「忘れる力」があるというのは、喜ばしいことです。
一つ、試みたいのは、工夫です。忘れるのを補う工夫を凝らすことを楽しみましょう。これは、物忘れを認知症に移行させないため、きわめて有効な方法だと思います。
===== 引用はじめ
物忘れ防止笑い絶えぬ夫婦
主婦 那賀川恵子 67
明日は外出、どこに寄って何を買うか。頭にしっかりたたき込むと、これまではほぼミスなく、スムーズに進んでいた。
それが次第に「えっ?何だったつけ」。そこで、行き先や買う物をメモ書きして、ポケットに入れた。
ところが、メモ自体を忘れるようになった。夜のうちにメモはポケットに入れ、持参すべきものは玄関に並べた。
だが、玄関に置いたまま出発してしまうことが、たびたび続いた。手土産に用意した包み、お祝いやお悔やみののし袋、作り立てのお弁当など、本当に情けない思いをした。
「これでどうだ!」と考え抜いた策を思いついた。靴の中にメモを突っ込んでおくのだ。メモをどかさないと靴が履けない。さすがにミスは減少した。
知恵を絞り出し、日々を過ごすが、家の中では夫婦で小さなヘマの連発、互いに笑いが絶えない。
(徳島県小松島市)
===== 引用おわり
【談話室】産経新聞(2021/06/02)
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