2021年7月13日火曜日

(K1534) 認知症SF第一モデル ( 量の理論 )(1)

 【 認知力 ・ 量の理論 】モデルの、縦軸は認知力(世界を把握する力)(= 理性力 + 感受力 )、横軸は 時間の経過 。右端は死。 健常 期(上昇期・下降期)、 軽度認知症 期、 認知症 期、 認知症末期 の順を追いながら年を取る


 以下に書くのは、オリジナルで、タイトルにある「SF」は、Susumu Fujinamiの略です。

 

1.   認知症SF第一モデル(量の理論)

1.1.  モデルの基本構造

1.1.1.  縦軸は、認知力(世界を把握する力)(=理性力+感受力)

1.1.2.  横軸は、時間の経過。右端は死

1.2.  認知力(世界を把握する力)

1.2.1.  認知力は、理性力と感受力からなる

1.2.1.1.   理性力は、理性(道理に従って判断したり行動したりする能力)で世界を把握する力

1.2.1.2.   感受力は、知覚(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚など)あるいは感情で世界を把握する力

1.2.2.  認知力、理性力、感受力は、量である

1.2.2.1.   理性力は、感受力は、量である。大きくなったり、小さくなったりする

1.2.2.2.   理性力の大きさと感受力の大きさを比較することはできない。ここでは便宜上、両者の合計として認知力を定義するが、モデルの図において、理性力と感受力の大きさの比較は、意味をなさない。各々の時系列上の変化が意味をもつ

1.3.  時間の経過と相変化

1.3.1.  人は一般的には、健常期(上昇期・下降期)、軽度認知症期、認知症期、認知症末期の順を追いながら年を取る。ある人は認知症末期を経て死に至るが、それ以前に死に至る人もいる

1.3.2.  人は、生まれてこの方、認知力を増大させる。健常期(上昇期)

1.3.3.  ある時期から、認知力の増大が終わり、減少が始まる。健常期(下降期)に移行する

1.3.4.  認知力は減少し続け、MCI閾値を下回ると、軽度認知症期に移行する。(注)MCIMild Cognitive Impairment)。日常生活が不便になる。支援は必要ない。

1.3.5.  認知力は減少し続け、dementia閾値を下回ると、認知症期に移行する。(注)dementia(認知症)。日常生活に支障をきたす。支援が必要になる。会話は、しだいに困難になる

1.3.6.  理性力は減少し続け、ほぼゼロになると、認知症末期に移行する。会話は、成立しなくなる 

 

 続く。



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