【 大物 ・ 食欲 】 肉の量などを瞬間的に判断して、うまそうな皿をさっと取っていた。でも、最近はうまそうな皿はヒヤマさんの方へ置いている。度量が大きくなったのだろうか。ねんてんはいよいよ大物に近づいたのだろうか
三大欲は、一般的には、生存にかかる根源的な欲求とされている食欲、睡眠欲、性欲を総称した言い方。年を取ると、食欲を克服できるようです。
===== 引用はじめ
このところ、大きい方、よい方、うまそうな方を取ろうという意識が減少している。好物のあんパンの場合、半分こするときは、大きい方をいつでも取っていた。ところが、大きい方をヒヤマさん(妻)に渡している。やはり好物の酢豚が皿に取り分けてあるとき、肉の量などを瞬間的に判断して、うまそうな皿をさっと取っていた。でも、最近はうまそうな皿はヒヤマさんの方へ置いている。
度量が大きくなったのだろうか。ねんてんはいよいよ大物に近づいたのだろうか。
===== 引用おわり
めでたい話なのですが、…奥さんに自慢したところ、…
===== 引用はじめ
そう思って悦に入り、朝食の際にヒヤマさんに話した。すると、「バカね、フレイルに近づいているのよ。」と一蹴された。
…
たしかに、食欲は以前のように旺盛ではない。食べる量もかなり減っている。老化にともなう現象であることは間違いがないし、フレイルに近づいているのも事実だろう。
だが、自分が大物化している、と思う方がなんだかよさそう。「現実を直視しなきゃ」とヒヤマさんには言われるだろうが。
===== 引用おわり
小物は自分を大物だとは言いません。フレイルであろうがなかろうが、自分が大物だと言えば、本当に大物になっています。もはや、欲に左右されていません。
<出典>
坪内捻典、大物なのか
【モーロク満開】 産経新聞(2021/06/27)
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