2022年2月6日日曜日

(K1694) 子供運賃一律50円 少子化見据え沿線住民定住へ

 【 小田急 ・ 50円 】小田急が子供運賃一律50円。「子供のときに育った沿線には愛着がわく。今回の施策で沿線に住んでくれたファミリー層の子供が、将来的に戻ってきて定着してくれることを狙っている」。少子化見据え沿線住民定住へ。


 新型コロナウイルス禍で首都圏でも鉄道各社が業績悪化にあえぐ中、小田急電鉄が3月12日から始める小児運賃の全区間一律50円化が注目を浴びている。少子化に伴う需要減を見据え、将来的な住民の沿線定住につなげたい考えで、リスクもある中〝未来への布石〟が必要と判断した。人口減への対応は業界全体の避けられない課題であり、コロナ禍や小田急の動きが各社の需要確保に向けた流れを加速させる可能性もある。

 

 導入の決定打となったのは、値下げを念頭に始めた実証実験だ。

 小学生を対象に100円で乗り放題とする期間限定のイベントを、いずれもコロナの感染状況が落ち着いていた昨秋と一昨年の秋に実施。売れ行きは好調で昨秋の切符発売枚数は一昨年秋の17倍に伸びた。結果として大人も1人以上が同伴しており、多くの人々が沿線の小田急グループの商業施設や自治体の物販などを利用したという

 担当者によると、もとも子供の乗車率は1%に達するかどうかの割合で、コロナ禍前に試算した値下げによる直接的な減収幅は、25千万円程度と影響は限定的だった。「値下げによる集客効果の増収分でカバーできると判断した」

 

<出典>

【タイトル】 少子化・定住「未来への布石」注目  小田急電鉄が小児一律50円

【新聞】 産経新聞(2022/02/03)

【タイトル】 小田急が子供運賃一律50円 少子化見据え沿線住民定住へ布石

URL】 https://www.sankei.com/article/20220130-D7GGAXKUY5LT5JD7DBZOKLKMIY/

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