2022年2月27日日曜日

(K1715) 介護予防に重要な、社会を渡っていく能力「社会脳」

 【 認知症 ・ 社会脳 】多くの認知症は80歳以上で発症する。促進因子は加齢、遺伝的要因、生活習慣病、鬱病、社会経済的要因が挙げられる。4050代のうちからライフスタイルを意識し、生活習慣病や鬱病にも対応しておくことが重要だ。


 4050代のうちから食事、運動といったライフスタイルを意識し、生活習慣病や鬱病にも対応しておくことが重要だ。知的な活動や社会活動を増やし、脳を鍛えておくこともできる

(1)   運動は早歩きなどの有酸素運動が有効で、歩きながらおしゃべりが続けられなくなる程度の強度にするとよい。さらに筋トレ、バランス運動を組み合わせて行うことが推奨される。

(2)   睡眠も認知症に関係する。最近の論文によると、認知症に最もなりにくい睡眠時間は7時間。さらに1時間以内の昼寝の習慣も、認知機能の低下防止に有効という。 … 

(3)   また「通いの場」を持つと社会交流が増え、社会を渡っていく能力「社会脳」が盛んに働く。記憶力や注意力が刺激され、孤独な感情が癒やされ、仲間の後押しで何かをやり通す力が伸びる。その結果、認知力の向上につながる

(4)   コロナ禍ではビデオ会議システムを用いるのも良いが、高齢者のITリテラシーや機器の問題があり、工夫が必要だ。祖父母が孫や子に語りかけられるような、双方向の機能の導入が重要と考える。

 

<出典>

【タイトル】 介護予防に重要な「社会脳」

【新聞】 産経新聞(2022/02/27) 【100歳時代プロジェクト 日本臨床内科医会WEB講座スポンサードセミナー 「ポストコロナ時代の認知症予防」】

【発信者】 朝田隆(100歳時代プロジェクトの有識者委員、東京医科歯科大学客員教授)



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