2022年2月23日水曜日

(K1711) ごみ屋敷(2) 都長寿研・井藤佳恵医師が10年調査

 【 ごみ屋敷 ・ 都長寿研 】東京都健康長寿医療センター研究所「福祉と生活ケア研究チーム」の井藤佳恵研究部長(老年精神医学)は、東京都内で精神科医として訪問、対応した270人の高齢者から、ディオゲネス症候群に該当する人を抽出。


ごみ屋敷(1) ディオゲネス症候群

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ごみ屋敷(3) 排除でなく適切な支援を

 

「福祉と生活ケア研究チーム」の研究

 東京都健康長寿医療センター研究所「福祉と生活ケア研究チーム」の井藤佳恵研究部長(老年精神医学)は、東京都内で精神科医として訪問、対応した270人の高齢者から、ディオゲネス症候群に該当する人を抽出。その特徴を調べた。

 

【ディオゲネス症候群の該当者を判定】

 調査には、乱雑さやたまった物の量、風呂やトイレ、キッチンの清潔さなどを採点し、同症候群の該当者を判定した。該当者は61人。非該当者より

①独身・独居や生活保護受給の率が高く、

③暮らしを支える身内、縁者の不在がうかがえた。

 

【生活の自立度との関係】

 認知症の程度も進んでいて、中等度以上とされた人が54%に達した。59%に歩行機能の低下が、33%に排せつリハビリ用のパンツなどが必要な状態で、生活の自立度は低く、歩行や入浴に介助が必要な人が多かった。

 

【死亡率との関係】

 長期の死亡率には差がなかったが、1年以内では該当者の方が死亡率が高く、早期に支援する重要性と、支援によって改善を図れる可能性が示されたという。

 

<出典>

【タイトル】 ごみ屋敷 排除より支援を ~ 認知症・歩行困難きっかけに孤立

【新聞】 産経新聞(2022/01/17)

【タイトル】 社会的孤立が要因、求められる心身の継続支援 高齢者宅のごみ屋敷化など近所トラブルにつながる「ディオゲネス症候群」

URL】 https://www.zakzak.co.jp/article/20220207-IFXINRMQLRL2PF55BHAUAYK2NI/

添付図は、

https://www.tokyo-np.co.jp/article/151337



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