【 白内障 ・ 認知症 】白内障の手術で濁りを除去すると認知機能がアップ。最近、認知症の発症を抑制しうるとのデータも報告された。「認知機能の低下や改善ではなく、発症すると元に戻らない認知症の発症リスクを下げたという点で画期的」
白内障の手術で濁りを除去すると認知機能がアップすることは知られていたが、最近、認知症の発症を抑制しうるとのデータも報告されている。
「認知機能の低下や改善ではなく、発症すると元に戻らない認知症の発症リスクを下げたという点で画期的」
【研究1】
大鹿教授らのグループは平成22年、両目を手術した白内障の患者102人を対象に、手術前と手術後で認知機能などがどのように変化したかを調べた。その結果、
①
認知機能の程度を示すMMSE検査の平均得点がアップしたほか、
②
鬱状態の程度を示すBDIテストの得点は下がって気持ちが前向きになり、
③
視覚にかかわるQOL(生活の質)も高まるなど、
手術に大きなメリットがあることを裏付けた=グラフ。
【研究2】
大鹿教授が「注目に値する」と語るのが、昨年12月に米国のグループが発表したデータだ。
認知機能が正常で白内障か緑内障と診断された65歳以上の男女約3千人を対象に、数年間追跡調査したところ、
①
白内障手術を受けたグループは、受けなかったグループに比べて、認知症発症リスクが約3割も低かったという。一方、
②
緑内障の手術は認知症発症リスクとの関連はみられなかった。
<出典>
【タイトル】 白内障、手術で認知症予防 自覚症状あれば前向きに検討を
【新聞】 産経新聞(2021/02/12) 100歳時代プロジェクト
【タイトル】 白内障、手術で認知症予防 80代以上全員、自覚なくても注意
【URL】 https://www.sankei.com/article/20220207-OUWHOEOP3NMUFMQIWTF2E2M4CM/
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