「高齢者の要介護度を下げる取り組み」が大切だということには異論がないと思うが、世の中はそのようには進んでいない。介護施設にとっては、介護度が上がる方が利益に上がり、下がると利益が減る。介護事業もまた事業であり、収益を無視することはできない。
本来あるべき姿に変えていくには、乗り越えるための条件をクリアーしなければならない。
(1) 政策(2) 支えるテクノロジーやノウハウ
(3) 実施者の出現と継続的実施
【展開】
(1) 政策
===== 引用はじめ
安倍政権は28年11月、第2回未来投資会議で「介護にパラダイムシフトを起こす」と宣言し、自立支援に軸足を置いた医療・介護システムを構築する方針を打ち出しました現在の日本の主流は「お世話型」の介護。これを「自立支援型」の介護にするということです。介護度が軽い方ならば介護保険から卒業してもらい、重度の方であれば状況を改善させて在宅生活を維持してもらう。
===== 引用おわり
出典(1)
(2) 支えるテクノロジーやノウハウ
これについては、既に取り上げた。
http://kagayakiken.blogspot.com/2018/08/k0461.html
(3) 実施者の出現と継続的実施
===== 引用はじめ
高齢者の要介護度を下げる取り組みで、成果を出すことができています。平成25~27年にポラリスに通った約5千人への調査では、要介護度の低下で12億9千万円の社会保障費の削減効果がありました。===== 引用おわり
出典(1)
===== 引用はじめ
確かに施設側の収益は一時的に減ります。ただ「あの施設に通ったら元気になる」という評価が高まれば、市場原理が働き、通われる方が増えます。だから結果として施設側は潤います。ポラリスもそうです。市町村側は医療保険の支払いが減る。高齢者の方は元気になる。誰も損をしません。
===== 引用おわり
出典(2)
<出典>
(1)
【『元気になる』を支援する(1)】 産経新聞(2018/7/23)自立支援型の介護を推進、高齢者に希望を ポラリス社長、森剛士さん
https://www.sankei.com/west/news/180806/wst1808060006-n1.html
添付写真は、このサイトから ~ 自立支援型介護の重要性を訴える「ポラリス」社長の森剛士さん(奥清博撮影)
(2)
【『元気になる』を支援する(3)】 産経新聞(2018/7/25)
安価な自立介護支援、施設・行政・利用者に得 ポラリス社長、森剛士さん
https://www.sankei.com/west/news/180808/wst1808080004-n1.html
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