2018年8月15日水曜日

(K0471)  アドバンス・ケア・プランニング / 違うアプローチ <臨死期>

 
A.  アドバンス・ケア・プランニングとは

B.  8年前から実践してきたアドバンス・ケア・プランニング

C.  違うアプローチ
(1)  健康な人
(2)  深刻な病気の人

D.  結論だけでは生かされない
 

【展開】
 
A.  アドバンス・ケア・プランニングとは
 人生の最期をどのように過ごすのか、終末期の医療について、家族や医療、福祉関係者を交えて繰り返し話し合う「アドバンス・ケア・プランニング」が注目されている。意思決定ができなくなった場合に判断を託す「医療代理人」を指名して価値観を共有しておくことで、本人の意思を最大限尊重できるという(加納裕子)
 
 
B.  8年前から実践してきたアドバンス・ケア・プランニング
 8年前からアドバンス・ケア・プランニングを実践してきた加納医師によれば、
  時間をかけて価値観を共有し、話し合ってきた
  そのプロセスを通じて、信頼関係も深まった
  代理人となりうる家族にもあらかじめ関わってもらうことも、大切なポイントだ
 
 
C.  違うアプローチ
 人は誰でも、命の危険に突然さらされる可能性がある。ただ、健康な人と、病気を持っていて命の危機にさらされている人とでは、違うアプローチが必要です(木村義之特命教授。神戸大学医学部付属病院緩和支持治療科)

(1)  健康な人
 健康な人が考えておくべきなのは、
   誰が自分の意思を代弁してくれるのか
   命の危機にさらされたとき、これがなければ自分ではないということや、これだけは嫌だということ――の2点。例えば「誰かにそばにいてほしい」「下の世話にはなりたくない」など
 何かの機会に毎年、家族や友人とともに確認してほしい。

(2)  深刻な病気の人
 深刻な病気で自分はもうすぐ「人生の最終段階」だという認識のある人は、家族や友人に、自分の価値観や何を大切にしているのか、どんな治療やケアを受けたいのかも話しておく。


D.  結論だけでは生かされない
 結論を書いているだけでは生かされない。なぜそう思うのか、どういう価値観を持っているのかを大切な人と話し合っておくことこそ、いざというときに役に立つ。


<出典>
最期の過ごし方 価値観共有 アドバンス・ケア・プランニング
産経新聞(2018/08/08)
添付写真は、この紙面から転載。


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