2018年8月19日日曜日

(K0476)  安楽死 / (2) 欧州各国の動き <臨死期>

 
 安楽死と尊厳死とは違う。

===== 引用はじめ
 安楽死とは、患者の要請に基づき、致死薬を飲ませるか注入するかして即死させること。延命治療をやめ、死期を早める「尊厳死」とは異なる。
===== 引用おわり
 

 欧州では、安楽死を容認している国と、容認していない国がある。欧州以外でも容認している国がある。
 
A)   容認する
   スイスでは、苦痛除去のための自殺幇助は罰しない
   オランダでは、2002年、安楽死法施行。12歳以上が意思表明可能
   ベルギーでは、02年、オランダに続き法施行。年齢下限なし
   ルクセンブルグでは、09年に法施行
   カナダ、コロンビアなどが安楽死を合法化
   米国では、一部の州が州法で容認
 
B)   容認しない
   英国では、尊厳死は容認、安楽死は違法
   フランスでは、05年、延命治療停止の「尊厳死」を合法化。安楽死は違法
   スペインでは、6月、首相が法制定を目指す方針を表明


 特に、スイスでハードルが低い。

===== 引用はじめ
 欧州では、ベルギーとルクセンブルクも安楽死法を制定。スイスは刑法で自殺幇助を免責しており、医療手続きが不要なため、「安楽死ツーリスト」が各国から集まる。
===== 引用おわり
 
===== 引用はじめ
 今年5月、104歳のオーストラリア人科学者デビッド・グドールさんが安楽死するためスイスに渡航した「事件」が世界的注目を浴びた。…
 グドールさんは102歳で大学から退職勧告を受け、「人生に生きる価値がない」と訴えてきた。
===== 引用おわり
 

 「退職勧告を受け、人生に生きる価値がないから、安楽死する」。
 認める・認めない以前に、なんとも寂しい。こちらの方が、気にかかる。
 


<出典>
三井美奈、安楽死 揺れるオランダ
【特派員発】  産経新聞(2018/07/20)
 
安楽死どこまで 認知症・老いの孤独…広がる「死の権利」要求 オランダ・三井美奈
https://www.sankei.com/world/news/180722/wor1807220001-n1.html


0 件のコメント:

コメントを投稿