===== 引用はじめ
「次第に手や足がどんどん動かなくなっていき、一方で、薬をたくさん飲まなければならなかった。夫もつらかったと思います」
さまざまな病院をあたった結果、北海道・旭川のリハビリ病院に入院することになったという。
「友人の紹介でリハビリ病院の先生に診てもらうと、先生が『薬の量を減らしていってリハビリすれば、まだ若いから将来が変わる』と言っていただいた。『将来』という言葉を初めて聞きました。希望を持っていいということが、夫には一番うれしかったと思います」
薬を減らしてリハビリを始めた神部さんは生き生きとしてきたという。イルカさんも旭川に部屋を借り、コンサートなどに向かうようになった。
===== 引用おわり
パーキンソン氏病に苦しんでいた神部和夫さんは、医者から「将来が変わる」といわれて、「希望をもっていい」と思いました。
過去は変わりませんが、未来は確定していません。確定していないので、良く変わる可能性もあります。そこに希望が生まれ、希望から生きる力がわき出すのではないでしょうか。
どん底に堕ちた時、変化は、良い方向への変化しかありえません。そこから希望を見出すのは、人間の偉大な力だと思いました。
===== 引用はじめ
リハビリ病院での入院生活が7年間続いたあと、神部さんは平成19年3月に亡くなった。「手や足も動かず、話もできなくなっていきましたが、尊厳は最期まで失わなかった。そばで話していると、目の動きで、喜んでいたり、何かを話したいんだなとわかるんです。不思議ですね」
===== 引用おわり
===== 引用はじめ
やさしい歌で、聞く人の心を癒やすシンガー・ソングライター、イルカさん。プロデューサーとして二人三脚で歩み、59歳で死去した夫の神部(かんべ)和夫さんを20年にわたって介護した。
===== 引用おわり
<出典>
イルカさん 夫と歩んだ音楽の道【最期のとき】 産経新聞(2018/09/23)
夫の“たくらみ”に救われた 20年にわたって介護、イルカさん
https://www.sankei.com/life/news/180928/lif1809280019-n1.html
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