2018年10月4日木曜日

(K0522)  介護される人が助ける(イルカさんと夫の神部和夫さん) <臨死期>

 
 介護する人が介護される人を助けるのは当然。でも、介護される人が介護する人を助けることもある。
 
===== 引用はじめ
 やさしい歌で、聞く人の心を癒やすシンガー・ソングライター、イルカさん。プロデューサーとして二人三脚で歩み、59歳で死去した夫の神部(かんべ)和夫さんを20年にわたって介護した。夫を看取(みと)った後、悲しみにくれるイルカさんを助けたのは、夫への思いと、やはり歌の力だったという。
===== 引用おわり
 

 夫を失い、声が出なくなったイルカさん。
 
===== 引用はじめ
 長い入院生活で、覚悟もしていたというイルカさんだったが、悲しみは大きく、歌うことができなくなったという。「悲しみとともに、何だか気が抜けて。気が張り詰めていないと、声が出ない。休もうかとも思いました」
===== 引用おわり
 
 それでも、イルカさんは、一度も休まずにコンサートを続けている。
なぜ、そうできたのか。
 
 
(1) 歌をやめて介護に専念したいと言っても許してくれませんでした

===== 引用はじめ
 薬を減らしてリハビリを始めた神部さんは生き生きとしてきたという。イルカさんも旭川に部屋を借り、コンサートなどに向かうようになった。
 「歌をやめて介護に専念したいと言っても許してくれませんでした。夫の中では、妻である以前に『イルカ』なんです。20歳そこそこで、イルカの世界を完成させるため、自分はプロデューサーとして生きるって決めた人でしたから」
===== 引用おわり
 

(2) 「ぼくが死んだら、お別れの会を盛大にやってね」

===== 引用はじめ
 しかし、神部さんが生前、イルカさんに「ぼくが死んだら、お別れの会を盛大にやってね」と話していたことが、イルカさんを“救った”。
 「友人にお別れの会の話をすると『やろう、やろう』って。音楽プロデューサーの夫を送るんだから歌が必要。そうしたら、息子や父、孫、ツアーのメンバーも来てくれた。会を四十九日に行うことになり、リハーサル中に気づいたんです。『私、歌ってるね』って。『夫がたくらんだな』とも思いました」
===== 引用おわり
 

(3) 「コンサートだけは絶対にやめるな」

===== 引用はじめ
 神部さんは「コンサートだけは絶対にやめるな」とイルカさんに話していたという。その思いにも応えるように、イルカさんはその後、一度も休まずにコンサートを続けている。
===== 引用おわり
 

 イルカさん自身、「夢を届けるっていうのは同じなんですが、素直な自分をさらけ出して歌を聴いていただきたいと思うようになりました」と変わった。
 
 変わる力は、亡き夫 神部和夫さんからの最期のおくりものだったのではないでしょうか。
 


<出典>   (K0520)と同じ
イルカさん 夫と歩んだ音楽の道
【最期のとき】  産経新聞(2018/09/23)
 
夫の“たくらみ”に救われた 20年にわたって介護、イルカさん
https://www.sankei.com/life/news/180928/lif1809280019-n1.html


0 件のコメント:

コメントを投稿