2018年10月26日金曜日

(K0543)  日本人の死生観/生者にとっての故人 <親しい人の死>

 
 生者にとって、故人はどのような存在なのか

1.   故人の「臨在感」
2.   故人の「守護感」
3.   故人の「継承感」
 

わかるような気がする。
 


【展開】 副田(2017:292
 

1.   故人の「臨在感」

1.1.  死者が生者にとってなんらかの意味で実在している。多くのケースでは、死者は霊魂であり、生者の身近なところに存在しているとかんがえられている

1.2.  「いつもそばに居てくれているような気がする」「ふと気配を感じることがある」「見えないけど居る」

1.3.  「不思議なんですけど、ハトと目が合って、主人だなあと思いました」「ずっと私の周りをチョウチョウがついてきてくれた。絶対にあの人だって…」 … 『鳥』、『昆虫』

1.4.  「…ふいに、強い風が吹いたら、そばに来てくれたのかなあ…」「…なにかあったら、急に枝が揺れて、知らしてくれるんです」 … 『風』
 

2.   故人の「守護感」

2.1.  生者にとって死者とのコミュニケーションが成立している。死者の側からの生者たち=遺家族たちへの働きかけとして、もっとも一般的にあげられるのは「見守り」である

2.2.  そのさい、死者にはなんらかの超自然的能力があり、たとえば遺児を危険から遠ざけたり、守護したりすることができると思われている
 

3.   故人の「継承感」

3.1.  死者が生前、なんらかの人格的美質、すぐれた人格特性をもっており、生き残ったひとはそれを継承しようと志向している

3.2.  …生き残ったひとの記憶のなかに死者の生前のイメージがあり、そのイメージが教育的機能を生者にたいして自己回帰的にはたす
 

<出典>

【講演】西岡 秀爾、「日本人の死生観」、神戸つむぎの会(2018/10/20)

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