2018年10月10日水曜日

(K0527)  認知症薬に挑む(上)「進行抑える」光見えた <脳の健康>

 
1.   アルツハイマー型認知症治療薬「BAN2401」
1.1.  「臨床試験(治験)で良好な結果が得られた」と発表した
1.2.  プラセボ(偽薬)を投与した患者に比べ症状の進行が30%抑制された
 
2.   アルツハイマー型認知症治療薬「アリセプト」を発売したのが平成11年
2.1.  新薬の開発は連戦連敗が続き、開発を断念する製薬会社が続出している
2.2.  「そもそも『Aβ仮説』が間違っているのではないかと疑心暗鬼が広がっていた
 
3.   新たな希望の星の誕生が待たれる
3.1.  Aβ仮説に基づく新薬候補で、進行を止めたり症状を改善したりできる可能性を示した
3.2.  『勇気づけられる結果だ』という言葉をもらった
 


【展開】

1.   アルツハイマー型認知症治療薬「BAN2401」

1.1.  「臨床試験(治験)で良好な結果が得られた」と発表した
===== 引用はじめ
 「脳内に蓄積されたアルツハイマー型認知症の原因物質とされるアミロイドベータ(Aβ)が減少し、症状の進行を抑える効果が確かめられた」
 7月25日、米シカゴで開かれていたアルツハイマー病協会国際会議。製薬大手のエーザイと米バイオジェンは、共同開発中のアルツハイマー型認知症治療薬「BAN2401」の臨床試験(治験)で良好な結果が得られたことを公表した。
===== 引用おわり
 
1.2.  プラセボ(偽薬)を投与した患者に比べ症状の進行が30%抑制された

===== 引用はじめ
 今回公表したのは、少数の患者に投与して安全性や有効性を確かめる第2段階の治験結果。プラセボ(偽薬)を投与した患者に比べ症状の進行が30%抑制された。エーザイは、規模を拡大して行う最終の第3段階の治験に入る準備を急ぐ考えだ。
===== 引用おわり
 

2.   アルツハイマー型認知症治療薬「アリセプト」を発売したのが平成11年

2.1.  新薬の開発は連戦連敗が続き、開発を断念する製薬会社が続出している

===== 引用はじめ
 エーザイが国内初となるアルツハイマー型認知症治療薬「アリセプト」を発売したのが平成11年。これまでに国内で認可された治療薬は4種類しかない。
 いずれも症状の進行を遅らせるといった効果しか期待できず、進行を止めたり状態を改善させたりする薬は誕生していない。しかも、新薬の開発は連戦連敗が続き、開発を断念する製薬会社が続出している。
===== 引用おわり
 
2.2.  「そもそも『Aβ仮説』が間違っているのではないかと疑心暗鬼が広がっていた

===== 引用はじめ
 これまでAβの蓄積を抑制したり、蓄積したAβを減らしたりすることを狙った新薬の開発はことごとく失敗しており、「そもそも『Aβ仮説』が間違っているのではないかと疑心暗鬼が広がっていた」
===== 引用おわり
 

3.   新たな希望の星の誕生が待たれる

3.1.  Aβ仮説に基づく新薬候補で、進行を止めたり症状を改善したりできる可能性を示した

===== 引用はじめ
 Aβ仮説に基づく新薬候補で、進行を止めたり症状を改善したりできる可能性を示したのは、エーザイとバイオジェンが初めてとされる。
===== 引用おわり
 
3.2.  『勇気づけられる結果だ』という言葉をもらった

===== 引用はじめ
 
 アルツハイマー型を引き起こすと考えられる毒性の高い因子を的確にターゲットとして捉えた結果だと考えている。多くの医療関係者から『勇気づけられる結果だ』という言葉をもらった。開発に弾みがつく
===== 引用おわり
 


<出典>
「進行抑える」光見えた
【100歳時代プロジェクト 認知症薬に挑む】  産経新聞(2018/09/17)
 
(上)「進行抑える」効果の光が見えた 原因物質減少を治験で確認
https://www.sankei.com/life/news/180917/lif1809170021-n1.html


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