2018年10月8日月曜日

(K0526)  特殊詐欺対策。警察と高齢者名簿共有 <地域の再構築>

  「オレオレ」被害者 99%65歳以上。(添付図)

===== 引用はじめ


 特殊詐欺全体でみると、被害件数・被害額ともに減少しているが、オレオレの手口に限ってみると、いずれも増加している。
 府警は1~7月に認知したオレオレ詐欺の傾向を分析。被害者438人のうち65歳以上は434人で、実に99・1%を占めた。このうち369人(85・0%)が女性で、「高齢女性」が詐欺グループの標的となっている実情が浮き彫りとなった。
===== 引用おわり
 


 特殊詐欺の被害防止に役立てるため、自治体が保有する高齢者の個人情報を、警察当局と共有する取り組みが始まっている。
 
===== 引用はじめ
(1)  東京都新宿区は8月、65歳以上の区民の住所、氏名、生年について、管轄の4警察署に提供する覚書を締結した。
(2)  大阪府内でも同月、門真市が府警門真署と覚書を締結。75歳以上の一人暮らしの市民約7200人について住所、氏名、生年月日、性別の情報を共有。今月から署員が戸別訪問して注意を促している。
===== 引用おわり (箇条書き形式に変えた)
 


 案の定、反対が出ている。
 
===== 引用はじめ
 一方で、相手が警察とはいえ、個人情報の提供には慎重であるべきだという見方もある。千葉県野田市も同様の情報共有を行っていたが、対象になっている市民から「個人情報を警察に渡したくない」と反対の声が上がり、市情報公開・個人情報保護審査会が「防犯対策には他にも有効な方法がある」と答申。提供中止が決まった。
===== 引用おわり
 


 私は、リスクより効果がはるかに上回っていると思う。だから、情報の共有に賛成である。
 
===== 引用はじめ
 府警の清水一彦特殊詐欺対策官は「70~80代は判断能力の衰えが心配され、社会との接点も少なくなりがちで、詐欺の手口に疎いかもしれない。被害に遭いやすい世代に絞った対策が必要だ」と話す。
===== 引用おわり
 
 孤立すると騙される。誰かと話していると、たとえ騙されても、傷が浅いうちに対策がとれる。署員に個別訪問してもらうと、深手を負わなくてすむと思う。それだけではない。
 
 電話の詐欺も怖いが、家に上がり込んで、宝石・貴金属を二束三文で「買う」という事件が多発していると聞いている。本当に怖いだろう。警察が不定期に個別訪問しているところには、この手の犯人は来にくいだろう。地域全体の安全度が著しく増すと思う。
 

 「提供中止が決まった」とうことは、自分の都合を主張して周囲の安全を奪っている。これは「犯罪的?」行為だというのは、言い過ぎだろうか。
 
 とはいえ、どのような事情からかは分からないが、知られたくないという主張を無視することにも問題がありそうだ。

 
===== 引用はじめ
 (東京都新宿)区は65歳以上の全住民約6万7千人に情報提供を告知する文書を送付。拒否の申し出があった区民については対象外とした。
===== 引用おわり
 
 これで良いと思う。
 


<出典>
特殊詐欺対策  警察と高齢者名簿共有
産経新聞(2018/09/30 夕刊)
 
特殊詐欺対策で高齢者の個人情報共有へ…大阪府警は門真市と初の覚書
https://www.sankei.com/west/news/180920/wst1809200031-n1.html



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