2019年4月5日金曜日

(K0705)  スピリチュアルペイン / 「寄り添いに求められるもの」(2) <後見と電話相談>

 
(1)  スピリチュアルペインは、様々な場面で見られる。

  病気に直面した時・重篤の病気
  貧困者・障害のために差別される人
  人に助けてもらう高齢者
  虐待される子ども
  人間関係(いじめ)で傷つく人
  愛する人を亡くした人
  ただ、漠然と…
 

(2)  スピリチュアルペインは、二つの痛みを伴う

   意味:「何のために生きるのか」「生きる意味なんかない」
   関係性:「私を心から愛してくれる人はいない」「私は誰にも必要とされていない」
 

(3)  スピリチュアルには、三つの特徴がある

   「普遍性」:誰にでもある
   「潜在性」:あるきっかけ、危機的状況で顕在化する
   「主観性(主観的意味付け)」:自らが意味を見出す
 

(4)  「幸せの条件」が揃っていても、スピリチュアルペインを伴う

   自殺未遂をした60人の学生に聞いた
   ①のうち85%は、人生が無意味に思えた(実存的空虚)
   ②のうち93%は、社会活動に熱心で、成績良好で、家族関係も良好だった
 

(5)  条件を整えることによっては、スピリチュアルペインは解消しない

   貧乏が原因なら資金援助をすればよい。怖いと恐れられている癌にも三大治療(「手術(外科治療)」「薬物療法(抗がん剤治療)」「放射線治療」)がある。癌などによる痛みも、モルヒネを使えばかなり抑えることができる。精神疾患には向精神薬があるしカウンセリングもある。しかし、スピリチュアルペインは病気ではなく、条件を整えることにより消し去ることはできない

   スピリチュアルペインには「主観性(主観的意味付け)」が関係する。自ら意味を見出す、新しい価値体系を構築することが必要になる。この価値体系は、誰かが誰かに与えられるものではない

   つまり、スピリチュアルペインに苦しむ人に、「こうしてあげたら解決できる」というような解決策は無い
 


<出典>
藤井美和、「寄り添いに求められるもの」、連続公開講座「生きづらさの中を生きる」(社会福祉法人神戸いのちの電話主催)、神戸市立総合福祉センター、2019/04/04

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