講師が、三つの体験を語られた。
①
病室の出会いから知る
②
血圧計を抱えて泣いておられた看護師さん
③
ニコニコと見舞いにきてくれた母
その意味するものは何だろうか
共通点は、
A)
人が関わっている
50代の悪性リウマチの女性患者(①)、看護師(②)、母(③)
B)
私の存在そのままを受けてもらい、今の私がそのまま生きていていいと思えるようになった。
①
瞬きもできない状況は変わりないのに、生きていていいと思えるようになった。
②
全てをなくしたけれど、一緒に喜んでくれたり、泣いてくれたりする方がいた。何かができるからあなたはすばらしいということではなく、自分はここにある、それ自体が奇跡であり、価値かあるということを、こうした出会いから教えてもらいました。
③
私が生きてここにいる、ということに喜びがあったり、ここに来るのが楽しいという、私の存在そのものを受け止めてくれる家族がいたというのは、私にとっては大きな恵みだった
(K705)で、次のようなことを書いた。
スピリチュアルペインは、二つの痛みを伴う
①
意味:「何のために生きるのか」「生きる意味なんかない」
②
関係性:「私を心から愛してくれる人はいない」「私は誰にも必要とされていない」
出会いを通じて、この二つの痛みが、劇的に変わっている。
どのように寄り添いが劇的な変化をもたらしたのだろうか。寄り添いの本質は、何だろうか。
<出典>
藤井美和、「寄り添いに求められるもの」、連続公開講座「生きづらさの中を生きる」(社会福祉法人神戸いのちの電話主催)、神戸市立総合福祉センター、2019/04/04
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