2019年4月24日水曜日

(K0722)  認知症の介護をしてくれる家族・親族(1) <脳の健康><介護>

 
X = 認知症の介護をしてくれる家族・親族が「誰もいない」人の割合
 
 このXの調査結果を添付に示す。元データでは、性別に提供されている。
 ここでは、平均と差について分析する。
 

A)   男女平均(aveX)

  伴侶・無(単身)は伴侶・有より、aveXが大きい  …  当然でしょう

  伴侶・無(単身)においては、未婚者は離別者(離婚や死別)より、aveXが大きい  …  離別者には子供がいることもあり、当然でしょう

  伴侶・有においては、子供・無は子供・有より、aveXが大きい  …  当然でしょう

 定性的には、調査をしないでも、容易に推測することができる。
 

B)   男女差(ΔX)

  伴侶・無(単身)においては、男女差ΔXが負である(男性の方が大きい)  …  伴侶・無なので、「家族・親族」は、兄弟姉妹や姪甥になるだろう。女性の方が、親戚関係を良好に保っているのではないだろうか

  伴侶・無(単身)においては、離別者は未婚者より、男女差ΔXが大きい(男性の方が大きい)。離別者には子供がいることもあり、母親が子供を養育することが多いので、子供に介護してもらえる可能性が父親よりも大きいのではないだろうか

  伴侶・有においては、男女差ΔXが正である(女性の方が大きい)  …  伴侶が介護するだろうと想定できる。妻は夫を介護するが、夫は妻を介護できないorしないケースがあるのではないだろうか

  伴侶・有においては、子供・無は子供・有より、男女差ΔXが大きい(女性の方が大きい)。子供・有の場合は父母にかかわらず子供が介護してくれるケースが多いが、子供・無の場合は子供に期待できないので、伴侶の介護力の差(妻は夫を介護できるが、夫は妻を介護できない or しない)が影響するのではないだろうか
 

<出典>
認知症 介護してくれる家族 過半数「いない」
産経新聞(2019/04/05)
 
元データは、明治安田総合研究所

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