2019年4月25日木曜日

(K0723)  認知症の介護をしてくれる家族・親族(2) <脳の健康><介護>

 
 前回からの続き。添付表は再掲。
X = 認知症の介護をしてくれる家族・親族が「誰もいない」人の割合
 

 特に深刻なのは、認知症になったとき、「介護してくれる家族は誰もいない」と回答した未婚者が男女ともに5割を超えたこと。
 
===== 引用はじめ
 認知症の高齢者数は、団塊の世代がすべて75歳以上となる2025年には約700万人と、65歳以上の高齢者の5人に1人となると予測され、さらに軽度の認知障害まで含めると、高齢者の3人に1人となると予測する研究者もいます。
 一方、50歳時点で一度も結婚をしたことのない人の割合である「生涯未婚率」の予測をみると、男性23.4%・女性14.1%(2015年)から、2040年には50歳になる男性の約3人のうちの1人、女性の約5人のうち1人が生涯未婚であると予測されています。
 これまでの単身高齢者の多くは配偶者に先立たれた妻や夫でしたが、今後は未婚の単身高齢者の増加が見込まれます。
 未婚者には子どもがおらず、配偶者と死別した単身高齢者よりも社会的に孤立しやすい状況にあります。
 近年は大都市だけではなく、地方においても近所づきあいが希薄化しており、このような面からも単身高齢者の社会的孤立の問題は深刻化しつつあります。
===== 引用おわり
 
 
 こうした切実な状況に対し、今後、どのような対策が必要?


===== 引用はじめ
 大都市だけではなく、近年は地方でも近所づきあいが希薄化しており、単身高齢者の社会的孤立や認知症をはじめとした介護の問題は全国的な課題と認識すべきです。
 対策としては、民間企業の協力を得ながら、見守りネットワークを再構築することが必要。
 さらには、単身高齢者の社会的孤立を回避し、できるだけ元気に生活し、介護を予防するためにも、地域社会に居場所を作ることが重要であり、「通いの場」(サロン)にもその役割が期待されます。
 とはいえ、未婚の認知症高齢者数が増加するのは確実なので、今後、社会的には受け皿施設の整備を、危機感をもって進めるべきであり、未婚者としても現役のうちに介護施設入居も見据えた介護費用の計画的な資金準備が避けられないでしょう。
===== 引用おわり
 


<出典>
未婚者の5割超が「認知症になったら、介護してくれる家族は誰もいない」解決策はあるのか
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E6%9C%AA%E5%A9%9A%E8%80%85%E3%81%AE5%E5%89%B2%E8%B6%85%E3%81%8C%E3%80%8C%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E7%97%87%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%82%89%E3%80%81%E4%BB%8B%E8%AD%B7%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%82%8C%E3%82%8B%E5%AE%B6%E6%97%8F%E3%81%AF%E8%AA%B0%E3%82%82%E3%81%84%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%8D%E2%80%A6%E8%A7%A3%E6%B1%BA%E7%AD%96%E3%81%AF%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B/ar-BBVV7Nc#page=2
 
認知症 介護してくれる家族 過半数「いない」
産経新聞(2019/04/05)

0 件のコメント:

コメントを投稿