「終わった人」になろう!と、石蔵文信さんは、いつものように変なことをいいます。
『終わった人』は小説であり、映画にもなりました。
①
内館牧子の小説。大手銀行の出世コースから子会社に出向、転籍させられそのまま定年を迎えた田代壮介。仕事一筋だった彼は途方に暮れた。妻は夫との旅行などに乗り気ではない。「まだ俺は成仏していない。どんな仕事でもいいから働きたい」と職探しをするが、取り立てて特技もない定年後の男に職などそうない(google books)
②
主演・舘ひろし。「第42回モントリオール世界映画祭」で最優秀男優賞、「第61回ブルーリボン賞」で主演男優賞に輝きました
「終わった人(a)」とは、「会社人生が終わっているのに、管理職的な物言いや人付き合いだけが残って定年後に支障が出るような人」。
だから、普通は「終わった人にならないようにしましょう」と言います。しかし、石蔵文信さんは「終わった人になろう」と言います。変ですね。
終わった人になることはつらいことかもしれませんが、この際、昔の業績や地位などすべてを投げ捨てて(=「終わった人(b)」になる)、新しい人生を「始める人」になる方が得策だと思います。
言い換えると、「終わった人(b)」になることによって、新しい人生を「始める人」になれ、その人は「終わった人(a)」にはならない。
少し複雑ですが、その通りだと思います。
<出典>
石蔵文信、「終わった人」になろう【山あり谷あり】 産経新聞(2019/03/25 夕)
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