その1 食塩を控えめに
その2 脂肪、とくに動物性脂肪をとりすぎない
その3 野菜と果物をたっぷり
その4 乳製品をとる
その5 魚や大豆で良質なたんぱく質を
そう言われて心がけていても、出来ているかどうかわかりません。
しかし最近、「24時間採尿を使って食習慣の改善をアドバイス」する動きが始まっています。
===== 引用はじめ
私共の研究室では講師(管理栄養士)が中心となって24時間採尿を使って食習慣の改善をアドバイスする取り組みも行っています。中には「私は減塩に気を使って食事をしているので、基準値(食塩摂取基準:男性9g未満、女性7.5g未満)を下回っているわ」というような人でも実際測定してみると17gと言う数値になる人もいます。そう言った人には数値をお知らせして管理栄養士と面談しながら、何が要因かを探っていきます。そうすると毎食「漬物」を食べていたり、減塩醤油にしているからといって、何でも醤油を掛けていたりする人もいます。
24時間尿の数値は自分の排泄物から出たものなので、ごまかす事が出来ません。その数値を知らせてあげることによって、自身の食生活を客観的に見直すことに真剣になる事ができます。その改善方法も、3度の食事をすべて替えるには、大変負担もかかり、ストレスにもなり、続けることが難しくなります。
もしその人は塩分も多めで、カリウムも少ないのであれば、味は少しだけ薄めにして野菜を沢山食べるように心がけるだけで、野菜に含まれるカリウムが塩分を排泄してくれて、塩分の害を防ぐ事が出来ます。その次の段階で、味を少しずつ薄めていけば、24時間尿の結果も数値として減っていくので改善効果も見られ、俄然やる気も起こってきます。
===== 引用おわり
では、どのように「実際測定」するのでしょうか。
===== 引用はじめ
ビールジョッキサイズで2重底になったプラスチックの容器で上の部分におしっこを入れて、ボタンを押せば、下の容器に40分の1の量を集める仕組みになっています。こうすると、大きな瓶を持ち歩く必要もなく簡単に24時間尿を集める事が出来るのです。
このアリコートカップは、後日、世界中で尿を集めるときに絶大な威力を発揮することになりました。使い方が簡単なので、どこへ行っても誰にでも、説明すればわかってもらえます。アフリカのマサイ族の人たちは、「おもしろい!」と喜んで、革紐を使って腰にぶら下げて歩いてくれました。
こうして、尿を集める画期的な方法が編み出されたことで、食事の成分を知ることが容易となり、調査をするにあたり、大変有効であることが証明されたのです。 この結果を見て、世界中の研究者はようやく納得して、世界中の人々の尿を集めて、食事と健康の関連を調べるべきだということに気づいてくれたのです。
===== 引用おわり
ここでは「アリコートカップ」と言っていますが、最近では「ユリカップ」と呼んでいるようです。
続く
<出典>
家森幸雄先生
- 対談コラム|すてきな仲間のすてきなお話。http://www.810810.co.jp/blog_taidan/2013/03/iemori.html
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