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ご本人が最期にどのような気持ちで旅立っていったかも大切だが、最期までお世話をしてきた人たちが見送ったあと、別れの寂しさだけでなく、安堵の気持ちで安らかに振り返ることができるのは、素晴らしいことだ
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(K0845)からの続き。願いむなしく、その方は入院2日後に帰らぬ人となりました。
病院から入院後の経過を知らせる手紙が届きました。そこには以下のように記されていました。
===== 引用はじめ
CTでみるとおそらく胃がんがあり、通過障害をきたしていました。吐物により誤嚥性肺炎を起こしていました。
入院時本人は意思疎通可能な状態であり、『悪性腫瘍であっても検査や治療は希望しない、苦痛を取るために胃の減圧チューブと輸血は希望する、緩和的な対応のみ希望』としっかり意思表示されました。
貴院からの紹介状のご様子とも一貫しており、本人に意思決定能力があると判断し、緩和的治療と肺炎治療を行いました。
===== 引用おわり
本人がしっかり意思表示でき、病院の主治医も真摯な姿勢で診療してくれました。
訪問看護師に情報提供書を見せて、この方らしい最期を過ごせたことをともに喜びました。
ヘルパーさんも伝えました。最期がご本人の望んだものになったことに安堵していました。
「これこそが本当の地域連携、病院連携であると感動しました」(尾崎医師)
<出典>
軽やかに人生をしまうには【在宅善哉・尾崎容子】 産経新聞(2019/08/17)
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