2019年10月2日水曜日

(K0885)  認知症の母が出かける(酒井章子さん講演) <認知症>

 
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認知症の母の後を追い、7年間で3,000km歩いた。入れ墨の人に話しかけても、いかがわしい店に入り込んでも、皆親切だった。母は助けを求める人。皆が少しずつ助けてくれた。「迷惑をかけたくない」は無理
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 酒井章子さんの講演会で聞いたことのメモ書きです。
 
酒井章子さんは、どんな人か。
===== 引用はじめ
 妄想や暴言など、認知症の母の激しい症状に翻弄された体験を新刊『認知症がやってきた! ママリンとおひとりさまの私の12年』(産業編集センター)につづった酒井章子さん(59)。中でも、 徘徊(はいかい)は7年間で3000キロメートルを超えるすさまじさだった。真夏の炎天下も、木枯らしが吹きすさぶ冬の夜も、大阪の街をどこまでも歩く母を追う中で、新たな発見もあったという。(ヨミドクター 飯田祐子)
===== 引用おわり
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20190222-OYTET50014/
 


1.   認知症との戦い方

1.1.  母との戦いではなく、認知症との戦いだった
1.2.  大切なのは、作戦・工夫・知恵であり、優しさ・思いやり・労りではない
 
 
2.   徘徊していただく

2.1.  悪魔になったら鎮静化させるのは無理
2.2.  徘徊してもらって、後についてまわった
2.3.  1時間徘徊すると、夜はぐっすり寝てくれる
2.4.  次第にグレードアップして長時間徘徊するようになった。私もグレードアップした
 

3.   みんな優しい

3.1.    夜はネグリジェで歩き回る。事情を知った近所の皆さんが連れてきてくれるようになった
3.2.  「迷子を捜すのは警察の仕事」と、お巡りさんはすぐ探してくれる
3.3.  「困ったらお巡りさんのところに行け」と洗脳できた
3.4.    困ったら人に頼る母。のべ一万人に道を聞いた
3.5.    入れ墨の人に話しかけたり、いかがわしい店に入り込んでも、みな助けてくれた
3.6.    迷子の子どもをほったらかしにする人はいない。認知症でも同じ
3.7.    助けを求めれば、助けてくれる。逆に、助けを求めないと助けてもらえない
3.8.    少しずつなら、みな助けてくれる
 

4.   乗り越えるべきハードル

4.1.  世間体を気にしない。恥ずかしいと思わない
4.2.  他人に迷惑をかけてはいけないと思わない
4.3.  迷惑はかかるもの。「迷惑をかけたくない」は無理
4.4.  必要なら、お巡りさんのお世話になろう
 

5.   時間はかかったが、終息してきた

5.1.    足腰が弱り、徘徊が少なくなった
5.2.  「私は忘れ人」と言うようになった
5.3.    忘れること自体は、たいして問題にはならない
5.4.    今が幸せならそれでよい。過去を忘れることは悪いことでない
5.5.    認知症になると他者への思いやりがなくなるが、最近は「ありがとう」と言うようになった
 


<出典>
酒井章子、「認知症介護で得たもの、失ったもの」、世界アルツハイマーデー記念講演会、兵庫県農業会館、2019/09/21
 
添付写真は、
https://www.youtube.com/watch?v=7HQEjUKdhGY

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