2019年10月28日月曜日

(K0911)  平穏死するために超えなければならない3つの課題 / 平穏死(A-6)<臨死期>

 
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「平穏死できる人」になるためには、3つの要件(本人の意思、家族の理解、主治医の支持)全てがそろうことが必要。本人の意志は自分で決めればよく、主治医も選べる。家族の理解が得られない時、一番難しくなる
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A)   3つの課題
 元気なときから準備さえしておけば、「平穏死できる人」になることができます。平穏死するために超えなければならない課題を、3つに分けて考えてみましょう。

 3つの課題とは、本人の課題、家族の課題、主治医の課題です。

   本人の課題
 本人の課題とは、自分自身の死についての考え方や希望、終末期医療の現状についてどれだけ知っているかの知識量です。

   家族の課題
 「平穏死できる人」になるには、家族の協力と同意も不可欠です。

   主治医の課題
 平穏死に一番興味がないのが医療関係者です。いまだに「平穏死」という言葉を知らない医者が大半です。
 

B)   3つの要件
 「平穏死できる人」になるためには、3つの要件がそろうことが必要です。なんとなくなりゆきにまかせていたのでは、この3つをそろえるのはなかなか難しいと思います。

 3つの要件とは、本人の意思、家族の理解、主治医の支持です。

   本人の意思

   家族の理解
 たとえば本人が平穏死を望んでいても、家族が延命治療を強く望む場合がよくあります。
 末期がんで死期が近いとわかっているのに、人工呼吸器をつけられて、麻酔で眠らされている人もいます。仮に何日かは長く生きられても、かわいそうだと思います。

   主治医の支持
 病院からすれば何もせずに死んでしまってももうからない。なるべくいろいろな処置をして、医療費をたくさんつかったほうがもうかる。
 

<出典>
長尾和宏、「平穏死 できる人、できない人」、PHP研究所(2014)P.26-32

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