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「平穏死できる人」になるためには、3つの要件(本人の意思、家族の理解、主治医の支持)全てがそろうことが必要。本人の意志は自分で決めればよく、主治医も選べる。家族の理解が得られない時、一番難しくなる
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A)
3つの課題
元気なときから準備さえしておけば、「平穏死できる人」になることができます。平穏死するために超えなければならない課題を、3つに分けて考えてみましょう。
3つの課題とは、本人の課題、家族の課題、主治医の課題です。
①
本人の課題
本人の課題とは、自分自身の死についての考え方や希望、終末期医療の現状についてどれだけ知っているかの知識量です。
②
家族の課題
「平穏死できる人」になるには、家族の協力と同意も不可欠です。
③
主治医の課題
平穏死に一番興味がないのが医療関係者です。いまだに「平穏死」という言葉を知らない医者が大半です。
B)
3つの要件
「平穏死できる人」になるためには、3つの要件がそろうことが必要です。なんとなくなりゆきにまかせていたのでは、この3つをそろえるのはなかなか難しいと思います。
3つの要件とは、本人の意思、家族の理解、主治医の支持です。
①
本人の意思
② 家族の理解
たとえば本人が平穏死を望んでいても、家族が延命治療を強く望む場合がよくあります。
末期がんで死期が近いとわかっているのに、人工呼吸器をつけられて、麻酔で眠らされている人もいます。仮に何日かは長く生きられても、かわいそうだと思います。
③
主治医の支持
病院からすれば何もせずに死んでしまってももうからない…。なるべくいろいろな処置をして、医療費をたくさんつかったほうがもうかる。
<出典>
長尾和宏、「平穏死 できる人、できない人」、PHP研究所(2014)、P.26-32
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