2020年4月10日金曜日

(K1075)  郊外の住民向け乗り合い、1,000円は高いのか? <地域の再構築><高齢者の移動>

 
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高齢者の運転免許証の自主返納が進む中、喫緊の課題となるのが返納後の高齢者の「生活の足」の確保だ。「生活の足」を維持し続けるために、補助金なしに経済的に自立することが必要だ。地域毎に様々な形態があろう
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 回数券でタクシー
===== 引用はじめ
 福島県郡山市のタクシー会社「郡山観光交通」は、郊外の住民向けに回数券制で乗り合いのジャンボタクシーを使えるプランを今春から販売する。
 市郊外の安積(あさか)、三穂田両町を対象に、10~15キロ離れた市役所や病院、商店街とを平日6往復。回数券は購入枚数に応じて割引き、1枚あたり909~1250円で普及を図る。
===== 引用おわり


 以下は、私(=藤波)の感想
 
 約千円。往復すると二千円。高い!というのが、読んだ時の感想だが、どうだろうか。運行会社は、これで客がつくとよんでいる。それが本当なら、1,000円でも移動ニーズがあるのだ。
 
 マイカーを手放せば、タクシーを相当利用しても、お金は余る、と聞いたことがある。ガソリン代、税金、保険料、車検、…古くなったら買い替えもある。お金がかかる。
 免許返納で高齢者が移動できなくなって可哀想だというが、車を手放したことでうくお金で千円のジャンボタクシーを使えば、結局お金が余るのではないだろうか。
 
 一回200円で週5回買物に出かけるのと比較すると、一回1,000円で週1回になるのは、不便で寂しいが、買いだめすればなんとかなるだろう。病院通いなどで移動が多い人には、回数におうじた割引がありがたい。先の事例で言えば、最大3割程度安くなる。
 
 持続性を考えると、経済的に成り立つことが重要だ。補助金に依存するのは健全でない。
 
 
 山口県と島根県の県境にある中山間地域の山口市阿東地区の事例。
===== 引用はじめ (添付写真)
 法人では3月から移動販売車を使った近距離の送迎サービスを開始。巡回に合わせて事前予約で受け付ける。スーパーや弁当配食などの事業で活動を成り立たせ、移動支援は無料にする意向だ。
===== 引用おわり
 

 どれが良いというものではない。地域の特性によって、いろいろあってよいだろう。
 
<出典>
守れ 高齢者の「生活の足」
産経新聞(2020/04/06)
高齢化、過疎…生活の足どうする? 各地で移動支援始まる
https://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/200405/plt20040522400018-n2.html

 

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