☆☆
車椅子の妻(76)を玄関前の5段の階段から下ろすことができない → 妻は小規模多機能施設を利用していたが、ここに通えなくなったら、Kさんの生活も成り立たたない → Kさんも必死で下りられるよう試行錯誤した
☆☆
Kさん(76)は、車椅子の妻(76)を玄関前の5段の階段から下ろすことができません。妻は小規模多機能施設を利用していたが、ここに通えなくなったら、Kさんの生活も成り立ちません。Kさんも必死でした
試した方法
(1) おんぶベルト
(2) 介助ベルト
(3) 車椅子
(4) スロープ
結果
(1) (×)おんぶベルト(お尻を包むようなベルトでおんぶする。Kさんの体力と力に頼る)
結果: 立ち上がるときに腰を痛めそうで、施設のスタッフに「リスクが大きすぎる」と止められのました(2) (×)介助ベルト(妻の腰にベルトを巻いて歩行を助ける)
結果: 妻が痩せているのでベルトがしっかり留まらずダメでした
(3) (×)車椅子(いつもの車椅子での上り下り)
結果: 下るのはなんとかできたのですが、上るのは力不足で無理でした
(4) (○)スロープ(階段に幅70cm、長さ2.8mの長いスロープをかけて、車椅子を押して上下する)
結果: かなりの力を必要とするが、Kさんでもなんとかでき、送迎のスタッフは今ではスムーズにやってくれています
こうして試行錯誤する過程の中で、Kさんが気づいたことがあります。施設のスタッフが、だんだん本気で協力してくれるようになったことです。 … 「信頼が深まり、施設と私がワンチームとして介護する態勢ができたと思う」とKさんは語っています。
<出典>
施設とワンチームに
【高見国生の認知症と歩む】 産経新聞(2020/04/10)
0 件のコメント:
コメントを投稿