2020年4月18日土曜日

(K1083)  車椅子を階段から下ろすことができない <介護>

 
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車椅子の妻(76)を玄関前の5段の階段から下ろすことができない → 妻は小規模多機能施設を利用していたが、ここに通えなくなったら、Kさんの生活も成り立たたない → Kさんも必死で下りられるよう試行錯誤した
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 Kさん(76)は、車椅子の妻(76)を玄関前の5段の階段から下ろすことができません。妻は小規模多機能施設を利用していたが、ここに通えなくなったら、Kさんの生活も成り立ちません。Kさんも必死でした
 
試した方法
(1)  おんぶベルト
(2)  介助ベルト
(3)  車椅子
(4)  スロープ
 
結果

(1)  (×)おんぶベルト(お尻を包むようなベルトでおんぶする。Kさんの体力と力に頼る)
結果: 立ち上がるときに腰を痛めそうで、施設のスタッフに「リスクが大きすぎる」と止められのました
 
(2)  (×)介助ベルト(妻の腰にベルトを巻いて歩行を助ける)
結果: 妻が痩せているのでベルトがしっかり留まらずダメでした
 
(3)  (×)車椅子(いつもの車椅子での上り下り)
結果: 下るのはなんとかできたのですが、上るのは力不足で無理でした
 
(4)  (○)スロープ(階段に幅70cm、長さ2.8mの長いスロープをかけて、車椅子を押して上下する)
結果: かなりの力を必要とするが、Kさんでもなんとかでき、送迎のスタッフは今ではスムーズにやってくれています
 
 
 こうして試行錯誤する過程の中で、Kさんが気づいたことがあります。施設のスタッフが、だんだん本気で協力してくれるようになったことです。 … 「信頼が深まり、施設と私がワンチームとして介護する態勢ができたと思う」とKさんは語っています。
 
<出典>
施設とワンチームに
【高見国生の認知症と歩む】 産経新聞(2020/04/10)

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