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胃婁を設けることを決める前に、飲み込む機能を評価してもらい、できることなら食べ物の工夫(刻む、とろみをつける)で、胃婁をつけずに済ませたい。助けてくれるのは、摂食嚥下の認定言語聴覚士。400人だけ
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前回からの続き。
言語聴覚士は、言語や聴覚、音声、認知、発達、摂食・嚥下に関わる障害に対して、その発現メカニズムを明らかにし、検査と評価を実施し、必要に応じて訓練や指導、支援などを行う専門職である
「言語」という言葉で誤解していたが、「摂食・嚥下に関わる障害」に対しても助けてもらえるのだ。
胃婁を設けることを決める前に、飲み込む機能を評価してもらい、できることなら食べ物の工夫(刻んだり、とろみをつけたり)で、胃婁をつけずに済ませたい。
戸畑共立病院リハビリテーション科の大森政美さんは、検査機器がなくても患者の嚥下機能を評価できる手順をマニュアル(手引書)にまとめた。
「簡易的な摂食嚥下評価法をSTが開発 大森政美さんインタビュー」
https://www.pt-ot-st.net/index.php/topics/detail/1036
手引書では意識や発声、せき反射、舌の筋力、つばの飲み込みなどを確認した上で、可能ならとろみの付いた水やゼリーを飲んでもらい、丁寧に観察する。
全国の言語聴覚士は約33,000人。そのうち摂食嚥下の認定言語聴覚士は約400人だ。高齢者施設や介護現場での需要を考えればまだまだ足りない。
言語聴覚士が所属する医療機関は、日本語聴覚士協会ウェブサイトで検索できる。
https://www.japanslht.or.jp/
<出典>
飲み込む機能評価して 胃婁を選ぶ前に
産経新聞(2020/04/19)
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