2020年4月16日木曜日

(K1081) 飲み込む機能評価して! 胃婁を選ぶ前に <介護>


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できることなら、胃婁は避けたい。高齢者で口から食事を取れなくなると、おなかから胃にチューブを入れて食べ物を送り込む「胃婁」が選択肢の一つになる。ただ、胃婁を設けるかの判断をする前に、すべきことがある
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 気管に食べ物が入る「誤嚥」を起こすと肺炎になりやすくなる。肺炎を繰り返すと、重症化しがちだという。
 高齢者で口から食事を取れなくなると、おなかから胃にチューブを入れて食べ物を送り込む「胃婁」が選択肢の一つになる。ただ、胃婁を設けるかの判断をする前に、すべきことがある。

1.   胃婁を設けるかどうかを決めるには飲み込む機能の評価が必要だ
1.1.  バリウムを混ぜた食事が喉を通過するのをエックス線で撮影したり、鼻から内視鏡を入れて実際に呑み込むところを観察したりする
1.2.  検査機器がなくても患者の嚥下機能を評価できる。摂食嚥下領域の専門研修を受け、認定された言語聴覚士による(※ 次回このテーマを取り上げる)

2.   食べられる方法を選ぶ
2.1.  普通の食事が食べられるのか、刻んだりとろみを付けたりする必要があるのか等を判定する
2.2.  全く食べられず胃婁を設けても、少量を味わうことはできる

3.   胃婁を選ぶ
3.1.  リハビリによる機能回復によって、胃婁を外すことができる患者もいる
3.2.  機器を使った機能評価やリハビリは、必ずしもどこの医療機関でもできることではないようだ

 続く

<出典>
飲み込む機能評価して 胃婁を選ぶ前に
産経新聞(2020/04/19)

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