☆☆
「要介護者は、介護される人」という常識を覆している。「労働は苦役だ」という発想からは思いもつかない。働いて、誰かの役に立って、お金をもらって、仲間と一緒に食事をする。『楽しい』と言ってもらえる作業
☆☆
高齢者が通いで1日を過ごすデイサービス事業所「楽さん家WORK ON南」(山口県防府市)。デイサービスにつきものの入浴も、食事も、レクリエーションもない、“働くデイサービス”だ。
利用者は商品の制作や、簡単な農作業や草取り、情報誌の配達などに携わる。添付の写真は、「HAIZAI多肉ポット」。洗った空き缶にラベルを貼り、多肉植物を植えたら完成。道の駅や地域のイベントで販売する。1個500円。売り上げは、利用者に謝礼として支払われる。
昼食は出ないが、みんなで弁当を買いに行ったり、外食に出たりする。食べたいものを選ぶ、自分でお金を支払うといった「日常」を大事にしている。
男性と一緒に作業をしていた管理者の岡将太さん(27)は「けがをしないよう、体調を崩さないよう、気をつけている。利用者から『楽しい』と言ってもらえる作業を増やしたい」と話す。
働くだけでなく、ボランティアにも携わる。防府市が実施する介護予防教室で、利用者の要介護者が会場準備を行っているのだ。
市高齢福祉課の中村一朗主幹は、「要介護の人が(自分よりも)介護度の軽い要支援者を介助する全国でも珍しい光景」と胸を張る。
<出典>
要介護者が〝働く〟 自治会はボランティア
産経新聞(2020/04/24)
https://www.cara2.jp/area/3204/
0 件のコメント:
コメントを投稿