2020年11月5日木曜日

(K1282)  還暦からの底力(出口治明) <定年後>

☆☆

定年も敬老の日も即刻廃止し、健康寿命を延ばそうと提案。そのためにも高齢者に働くことを奨励している。60歳など折り返し点に過ぎない。1年間の労働時間は約2000時間に全人生をかけることの虚しさを説く

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 この本(*1)で著者は定年も敬老の日も即刻廃止し、健康寿命を延ばそうと提案。そのためにも高齢者に働くことを奨励している。60歳など折り返し点に過ぎない、そして若い世代を育てることに使命感を持とうと力説する。

 働くばかりではない。「おいしい人生」を楽しむことも忘れてはいけない。教養が大事だという。そして「人・本・旅」を挙げる。人と会い、本で視野を広げ、旅で世界を広げる。とりわけビブリオエッセーの読者には出口さんの「必読の古典」6冊(*2)は必見かもしれない。

 フルタイムで働く日本人の1年間の労働時間は約2000時間。それに全人生をかけることの虚しさを説く。「人生は今が一番若い」という言葉には勇気づけられた。

 

(*1) <ビブリオエッセーで紹介された本>

「還暦からの底力」出口治明(講談社現代新書)

 

(*2) <古典を通じてビジネスマンの思考力を鍛える読書>

『貞観政要』

『宋名臣言行録』

ベネディクト・アンダーソン著『想像の共同体』

イマニュエル・ウォーラーステイン著『近代世界システム』

『迷宮に死者は住む』

若桑みどり著『クアトロ・ラガッツィ』

https://style.nikkei.com/article/DGXNASFG130AL_Y2A211C1000000/

 

<出典>

佐々木清次、「折り返し点からどこまでも」

【ビブリオエッセー】産経新聞(2020/10/31)

https://www.sankei.com/west/news/201031/wst2010310007-n1.html



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