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周囲の人はとまどい、嫌悪感を抱くが、その根底には愛し、愛されたいという欲求がある。性の欲求は、生の本能であり、愛情の飢えや孤独、不安を埋めるための行為でもある。しかし、その行為により、愛されなくなる
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歳を取るにつれて性欲は減退していくものと考えられます。
しかし、「愛したい、愛されたい」という気持ちは、失われるものでありません。
(性的逸脱行為)愛し、愛され、必要とされたい(1) ~ どういうことがよく起こるのか
● 性的な行為に及ぼうとする
女性にも見られますが、男性に多く見られる行為です。異性の介護者をベッドに誘おうとしたり、突然抱きついたりします。性器を露出するなどの直接的な行為をとる場合もあります。
<こんなケースも>
・ 介護者が本人に嫌悪を抱く
・ 下半身を露出し、触らせる
・ DVや過度の束縛が起こる
<本人の気持ち>
「必要とされたい、かまってほしい」
認知症の人は記憶が過去に戻っているため、「いつも優しくしてくれるあの女性は、ぼくの妻」と思い込んでしまいます。「いつも面倒をかけてすまない」「妻に何かしてあげたい」という気持ちになります。
<出典>
杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」
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