2020年11月7日土曜日

(K1283) (性的逸脱行為)愛し、愛され、必要とされたい(1) / 認知症の人の不可解な行動(43) <認知症>

 ☆☆

周囲の人はとまどい、嫌悪感を抱くが、その根底には愛し、愛されたいという欲求がある。性の欲求は、生の本能であり、愛情の飢えや孤独、不安を埋めるための行為でもある。しかし、その行為により、愛されなくなる

☆☆

 

 歳を取るにつれて性欲は減退していくものと考えられます。

 しかし、「愛したい、愛されたい」という気持ちは、失われるものでありません。

 

(性的逸脱行為)愛し、愛され、必要とされたい(1) ~ どういうことがよく起こるのか

● 性的な行為に及ぼうとする

 女性にも見られますが、男性に多く見られる行為です。異性の介護者をベッドに誘おうとしたり、突然抱きついたりします。性器を露出するなどの直接的な行為をとる場合もあります。

 

<こんなケースも>

  介護者が本人に嫌悪を抱く

  下半身を露出し、触らせる

  DVや過度の束縛が起こる

 

<本人の気持ち>

 「必要とされたい、かまってほしい」

 認知症の人は記憶が過去に戻っているため、「いつも優しくしてくれるあの女性は、ぼくの妻」と思い込んでしまいます。「いつも面倒をかけてすまない」「妻に何かしてあげたい」という気持ちになります。

 

<出典>

杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」



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