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山田氏によると、睡眠の姿勢には、静的な睡眠姿勢と動的な睡眠姿勢(いわゆる「寝返り」)の2つがあり、特に高齢者は良い姿勢で深い睡眠をとって、組織の修復やゆがみの修正を促す必要がある。そこで重要なのが枕
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疲労回復のための睡眠だったのに、朝起きてみたら疲れが取れるどころか、逆に首や腰が痛くなって1日中不調だったという経験はないだろうか。その原因は睡眠中の姿勢にあり、カギを握るのは枕の高さや形、硬さだと専門家は指摘する。
人生の約3分の1を占める睡眠中の姿勢が症状に大きく関係し、さらには姿勢を決める枕が重要だ。
山田氏は、平成16~25年に枕外来を受診した約400人を対象に、適正な枕に変えた前後で症状の変化を比較したところ、肩こりや首痛は7割以上、頭痛は6割以上が改善したという。
山田氏によると、睡眠の姿勢には、静的な睡眠姿勢と動的な睡眠姿勢(いわゆる「寝返り」)の2つがあり、「いかに無理なくスムーズに寝返りができるかが特に重要」と話す。
1晩で二十数回行う寝返りは人間にとって不可欠とされる。体圧の分散や血液・リンパ液の循環促進のほか、「昼間の活動で生じた背骨などのゆがみが修正され、体をリセットするという重要な役割がある」と説明する。背骨の一つ一つの間にあるクッション組織の椎間板は加齢によりみずみずしさが失われるため、特に高齢者は良い姿勢で深い睡眠をとって、組織の修復やゆがみの修正を促す必要がある。
山田氏は硬さのある玄関マットを折って土台にし、タオルを蛇腹折りで重ねながら高さを調節する「玄関マット枕」を考案、高さ調節の方法とともにユーチューブ動画で公開している。ただ、タオルはへこみやすいことから毎日の調整が必要となる。
「枕外来で指導する玄関マット枕の作り方ムービー2019版(3分)|整形外科医山田朱織」
https://www.youtube.com/watch?v=DuXnbk_P0eA
※ 動画です。
<出典>
【100歳時代プロジェクト】 産経新聞(2020/10/19)
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