2020年11月30日月曜日

(K1310)  誰が介護するのかを考えていなかった <高齢期のすまい>

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「自分が将来介護されるために作った家」を作ったけれど …。「誰が見てくれるんだろう。自分と同じ苦労を嫁や娘にはさせたくない-。」「介護しやすい家はあるけど、誰が介護するのか考えていなかったのよね」

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 T子さんは40代で自分の母親としゅうとめの介護を経験。介護保険もなかった時代、孤軍奮闘、介護に明け暮れる日々が続きました。「いつになったら死んでくれるんだろうって毎日思っていました」。

 

 そんな体験から50代で自宅を改装するときには、オールバリアフリーはもちろん、キッチンや浴室、トイレなど随所に介護状態を想定した設計取り入れ、エレベーターまでつけました。「自分が将来介護されるために作った家」当時マスコミに取材され、話題を集めました。

 

 それから20年たち、夫の様子に異変が。 … アルツハイマーと診断されました。これからまた夫の介護生活が始まるかと、T子さんも律神経失調症を患ってしまいます。

 

 これで私に介護が必要になったら、誰が見てくれるんだろう。長男の嫁? 嫁いだ娘? いや、自分と同じ苦労を嫁や娘にはさせたくない-。

 

 「介護しやすい家はあるけど、誰が介護するのか考えていなかったのよね」と振り返るT子さん。1人暮らしになる前に、夫婦で有料老人ホームヘ入居しようと決意。T子さんの苦労を見てきた息子と娘も入居を承諾してくれました。

 

<出典>

米沢なな子、親の決断は子への思いやり

【終の棲家をさがして】産経新聞(2020/11/30)

 

<添付図>

介護される人もする人も快適な、これからの「終の棲家」~在宅介護対応住宅【くらしケアハイム】~

https://www.homes.co.jp/cont/press/reform/reform_00098/



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