2020年11月16日月曜日

(K1296) (作話)犯人は私じゃない、猫がやったのでは(2) / 認知症の人の不可解な行動(46) <認知症>

 ☆☆

認知症の人は事実無根の話を本当のことのように話す「作話」をする。だれかを騙したいのではない。自分の記憶の空白を埋め、つじつまを合わせようとする、自己防衛だ。反論したり、否定したりすると反発する

☆☆

 

(作話)犯人は私じゃない、猫がやったのでは(2) ~ どうすればよいか

 

  悪気はなく、忘れているだけ。

 認知症の人は、故意にだれかのせいにしたいわけではありません。抜けてしまった記憶を、自分にとつて都合のよいものに変えているのです。

 

<配慮するとよいこと>

  心理: 記憶にないから推理する

 記憶障害によって、自分がおこなったことを忘れている。その空白を埋めようと推理する。しかし、自己有利の法則が働くので、自分にとって都合のよい話になってしまう。

 

  対応: 話を合わせる

 自分の人生を美しく脚色する場合もある。うなずきながら話を聞き、決して否定しない。否定すると妄想につながる場合がある。

 

  対策: 理由を考えてサポートする

 服を引き裂いたなどという場合は、何かしたいことがあって失敗した可能性がある。本来したかったこと(裁縫など)を生活歴などから推察し、サポートする。

 

<出典>

杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」



0 件のコメント:

コメントを投稿