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認知症の人は事実無根の話を本当のことのように話す「作話」をする。だれかを騙したいのではない。自分の記憶の空白を埋め、つじつまを合わせようとする、自己防衛だ。反論したり、否定したりすると反発する
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(作話)犯人は私じゃない、猫がやったのでは(2) ~ どうすればよいか
● 悪気はなく、忘れているだけ。
認知症の人は、故意にだれかのせいにしたいわけではありません。抜けてしまった記憶を、自分にとつて都合のよいものに変えているのです。
<配慮するとよいこと>
● 心理: 記憶にないから推理する
記憶障害によって、自分がおこなったことを忘れている。その空白を埋めようと推理する。しかし、自己有利の法則が働くので、自分にとって都合のよい話になってしまう。
● 対応: 話を合わせる
自分の人生を美しく脚色する場合もある。うなずきながら話を聞き、決して否定しない。否定すると妄想につながる場合がある。
● 対策: 理由を考えてサポートする
服を引き裂いたなどという場合は、何かしたいことがあって失敗した可能性がある。本来したかったこと(裁縫など)を生活歴などから推察し、サポートする。
<出典>
杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」
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