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認知症の人は事実無根の話を本当のように話す「作話」をします。しかし、誰かを騙したいのではありません。自分の記憶の空白を埋め、つじつまを合わせようとする、自己防衛です。自己防衛なので、とても強固です
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認知症の人は、たまに突拍子もない話を持ち出すことがあります。
あきれるような話でも、本人は大まじめです。
(作話)犯人は私じゃない、猫がやったのでは(1) ~ どういうことがよく起こるのか
● ありえない話をする
ありもしないことを、実際に体験した話のようにつくりあげていいふらすことを「作話」といいます。抜けてしまった記憶を、自分の都合のよいように補うので、聞いた人は呆れます。
<こんなケースも>
・ 介護者との関係がギクシャクする
・ 犯人にされた人が傷つく
<本人の気持ち>
「私はそんなことはしていない。でも、誰が?っていわれたら…」
認知症の人は、自己有利の法則で、自分の失敗を認めようとしません。「私がそんな失敗をするはずがない」という思いと、現実とのつじつまを合わせるために、「猫がやった」と話し、自分もそう信じ込んでしまいます。
<出典>
杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」
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