2020年11月14日土曜日

(K1294) (作話)犯人は私じゃない、猫がやったのでは(1) / 認知症の人の不可解な行動(45) <認知症>

 ☆☆

認知症の人は事実無根の話を本当のように話す「作話」をします。しかし、誰かを騙したいのではありません。自分の記憶の空白を埋め、つじつまを合わせようとする、自己防衛です。自己防衛なので、とても強固です

☆☆

 

 認知症の人は、たまに突拍子もない話を持ち出すことがあります。

 あきれるような話でも、本人は大まじめです。

 

(作話)犯人は私じゃない、猫がやったのでは(1) ~ どういうことがよく起こるのか

● ありえない話をする

 ありもしないことを、実際に体験した話のようにつくりあげていいふらすことを「作話」といいます。抜けてしまった記憶を、自分の都合のよいように補うので、聞いた人は呆れます。

 

<こんなケースも>

  介護者との関係がギクシャクする

  犯人にされた人が傷つく

 

<本人の気持ち>

 「私はそんなことはしていない。でも、誰が?っていわれたら…」

 認知症の人は、自己有利の法則で、自分の失敗を認めようとしません。「私がそんな失敗をするはずがない」という思いと、現実とのつじつまを合わせるために、「猫がやった」と話し、自分もそう信じ込んでしまいます。

 

<出典>

杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」



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