2019年9月6日金曜日

(K0859)  高齢者、運転やめたら…要介護リスク2倍 <仕上期>

 
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何かを変えると、大体は、良いことと悪いことが起こる。「移動の手段を失うと、活動量が減って健康度が下がる」といわれており、指摘が裏付けられた。公共交通機関や自転車を利用して外出するとリスクは緩和される
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(1)  10年時点で運転をやめていた人は、運転を続けた人に比べて要介護となるリスクが2・09倍あった

(2)  このうち、運転はやめても移動に電車やバスなどの公共交通機関や自転車を利用していた人では、同様のリスクは1・69倍にとどまっていた

(3)  一方、運転をやめて移動には家族による送迎などを利用していた人だと2・16倍だった

(4)  海外の研究でも、高齢者が運転をやめると、うつ状態になるリスクが約2倍になるなど心身の健康を損ない、社会参加も減るといった悪影響があることが示されている
 

筑波大などのチームによる調査:
 愛知県に住む65歳以上の男女約2800人に協力してもらった。2006~07年時点で要介護の認定を受けておらず、運転をしている人に、10年8月の時点で運転を続けているか改めて尋ね、認知機能を含めた健康状態を調べた。さらに16年11月まで追跡し、運転継続の有無と要介護認定との関係を分析した。
 
私(=藤波)が考察を追加:
 (2)を読み替えると、公共交通機関や自転車だけで移動するのではなく、車を運転すると、要介護になるリスクは、1・69分の1に減るという効果があることになりそうだ。最もずっと運転してこなかった人と、運転していたが止めた人との間に、違いがあるかもしれない。
 
 
<出典>

高齢者、運転やめたら…要介護リスク2倍 活動量減って
https://www.asahi.com/articles/ASM936VTLM93ULZU016.html
 
運転やめた高齢者 要介護リスク倍増
産経新聞(2019/09/06)

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